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> キュウリ
キュウリ
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キュウリは、未熟果を野菜として食用にする有用植物の一種である。現在の漢字表記は「胡瓜」。 |&attachref(./DSC_4076.JPG);|&attachref(./HORIZON_0001_BURST20230422145458516_COVER.JPG);| &size(10){画像出典:(左)東京都千代田区四ツ谷にて筆者撮影/(右)自宅近くの園芸店にて筆者撮影}; |科名|ウリ科キュウリ属| |学名|Cucumis sativus| |原産地|インド| |生態|蔓性の一年草| &br; 蔓性の一年草で、支柱などに絡めて栽培される他、シロウリのように地這栽培されることもある。葉は掌状葉で、つる状になる茎や葉に細かく硬い毛が生え、触るとチクチクすることがある。 鮮やかな緑色の果実は細長くて棘があり、新鮮なものほど棘は鋭い。「白いぼ」種と「黒いぼ」種に大別され、わが国に最初に入ってきたのは「黒いぼ」種であり、現在主流の「白いぼ」種は江戸末期から明治期になって導入されたものである。「本草図譜」や「有用植物図説」に収録されたキュウリの彩色図版は、いぼが黒っぽく描かれているので、江戸・明治時代までは「黒いぼ」種が主流であったとわかる。熟すと太くなり、「白いぼ」種は黄色に、「黒いぼ」種は茶色く熟す。とくに黒いぼ種の熟した果実の表面は、白い細かなヒビのような模様が入る。 古くはこの熟した果実を食べていたため黄瓜の名で呼ばれていた。しかし熟した果実は酸味が強く、渋みすらあるためだんだんと熟果を食用にすることはなくなった。かと言って、未熟果も青臭さが強く、味も苦いためなかなか食用にはされず、忌み嫌われた。貝原益軒の著した生物百科事典『大和本草』に「'''&ruby(けいき){京畿};ニハ&ruby(あさうり){越瓜};(筆者注:シロウリ)多キユヘニ是ヲ用ヒズ最下品ナリ 性味トモ好マシカラズ タ﹅゛塩ヲツケテ&ruby(ほしもの){茹};トスベシ'''」とあるように、ウリ類の中でも下等なものとして見られていたのである。また、江戸時代にはキュウリの輪切りが徳川家の「三つ葉葵」の家紋に見えるということで、民衆はともかく、多くの武士は畏れ多いとしてキュウリを食べなかった。食用としての大きな広がりは明治になってからである。 漢名の胡瓜は、古代中国の漢王朝の皇帝・武帝が将軍の張騫に命じて匈奴((中国の北方で大きな力を持っていた遊牧民族。しばしば漢を脅かした。))に対する同盟を説くために大月氏((現在の中央アジアあたりに栄えていた遊牧民族。匈奴とは長年の間ライバル関係にあった))へと赴かせた際に、大月氏との同盟の交渉こそ失敗した((大月氏はもはや匈奴と再戦する意志が消失していたため))が、&ruby(くるみ){胡桃};や&ruby(ごま){胡麻};など、胡(北方の異民族)の産物を持ち帰ったことから。隋の煬帝のころには、「胡」の字を嫌い、「黄瓜」の字を用いて表したという。 余談だが、織田信長や朝倉義景の家紋で知られる「&ruby(もっこう){木瓜};」はかつてキュウリの輪切りを図案化したものであるともいわれていたが、現在は[[ボケ]]の花を図案化したものであるとか、はたまた鳥の巣を図案化したものであるといわれる。 *近似種 [#ia17b853] **カガフトキュウリ [#u9b0f56f] &attachref(./250606181620367.JPG); &size(10){画像出典:自宅にて筆者撮影}; 石川県の伝統野菜の一つである。昭和11年、金沢市久安町の篤農家・米林利雄氏が、仲買人から東北産の白いぼ系統の太い果実をつけるキュウリの種子を譲り受け、住宅近隣の農家7人に分けて栽培したのが始まりであるとされる。もともとは黄色で、断面が不規則な三角形であったようだが、栽培を重ねるにつれ果皮色は濃い緑色になり、断面も三角形から円柱に変化したという。 普通キュウリというと、表皮は残すかまばらに剥く。しかし本種の表皮は苦くて食用に適さないので、完全に剥いてしまう。そうして、[[トウガン]]のように煮て食べるのである。もちろん、普通のキュウリのように塩もみしたうえでサラダや冷やし中華の具材にすることもできる。 **ガーキン(Gherkin) [#g73e2272] &attachref(./HORIZON_0001_BURST20231113195147156_COVER.JPG); &size(10){画像出典:池袋の商業施設にて筆者撮影}; ヨーロッパ種の小型のキュウリ。果実表面にはいぼが多い。生食では苦みが強いので食べにくいことから、ピクルスに加工して食する。わが国でも山形県で「酒田きゅうり」が栽培されているが、それは明治ごろに本種が導入され、栽培を重ねるうちに苦みが弱まったものである。 なお、本来はGherkinの名称は[[ニシインドコキュウリ]]という同族別種の野菜の名称であったが、このピクルス用キュウリの名称として用いられるようになってからは、ニシインドコキュウリの方はWest Indian Gherkinという名称で呼ばれるようになっている。 **モーウィ(赤毛瓜) [#jad8f43b] &attachref(./250726152255659.JPG); &size(10){画像出典:自宅にて筆者撮影。}; 沖縄で栽培される品種で、見た目から想像はつきにくいが、れっきとしたキュウリの一品種で、黒イボキュウリの系統のものである。熟して黄色みをおびた褐色の果実を煮ものや漬物で食用とする。キュウリの一品種ながらも青臭さがないので、キュウリが苦手な人にも食べやすい風味である。 沖縄では、かつて宮廷料理の食材に使われたほど歴史の古い野菜である。未熟果は白に近い緑色だが、こちらもキュウリのようにサラダや漬物に利用できる。インドのシッキムにも、見た目がこれと非常によく似ていて、利用方法もこれとよく似ている品種があるという。 *コメント [#q14aed22] - 美味そうな。 -- &new{2023-06-17 (土) 19:04:45}; #comment *閲覧者数 [#c8d08abe] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;|
キュウリは、未熟果を野菜として食用にする有用植物の一種である。現在の漢字表記は「胡瓜」。 |&attachref(./DSC_4076.JPG);|&attachref(./HORIZON_0001_BURST20230422145458516_COVER.JPG);| &size(10){画像出典:(左)東京都千代田区四ツ谷にて筆者撮影/(右)自宅近くの園芸店にて筆者撮影}; |科名|ウリ科キュウリ属| |学名|Cucumis sativus| |原産地|インド| |生態|蔓性の一年草| &br; 蔓性の一年草で、支柱などに絡めて栽培される他、シロウリのように地這栽培されることもある。葉は掌状葉で、つる状になる茎や葉に細かく硬い毛が生え、触るとチクチクすることがある。 鮮やかな緑色の果実は細長くて棘があり、新鮮なものほど棘は鋭い。「白いぼ」種と「黒いぼ」種に大別され、わが国に最初に入ってきたのは「黒いぼ」種であり、現在主流の「白いぼ」種は江戸末期から明治期になって導入されたものである。「本草図譜」や「有用植物図説」に収録されたキュウリの彩色図版は、いぼが黒っぽく描かれているので、江戸・明治時代までは「黒いぼ」種が主流であったとわかる。熟すと太くなり、「白いぼ」種は黄色に、「黒いぼ」種は茶色く熟す。とくに黒いぼ種の熟した果実の表面は、白い細かなヒビのような模様が入る。 古くはこの熟した果実を食べていたため黄瓜の名で呼ばれていた。しかし熟した果実は酸味が強く、渋みすらあるためだんだんと熟果を食用にすることはなくなった。かと言って、未熟果も青臭さが強く、味も苦いためなかなか食用にはされず、忌み嫌われた。貝原益軒の著した生物百科事典『大和本草』に「'''&ruby(けいき){京畿};ニハ&ruby(あさうり){越瓜};(筆者注:シロウリ)多キユヘニ是ヲ用ヒズ最下品ナリ 性味トモ好マシカラズ タ﹅゛塩ヲツケテ&ruby(ほしもの){茹};トスベシ'''」とあるように、ウリ類の中でも下等なものとして見られていたのである。また、江戸時代にはキュウリの輪切りが徳川家の「三つ葉葵」の家紋に見えるということで、民衆はともかく、多くの武士は畏れ多いとしてキュウリを食べなかった。食用としての大きな広がりは明治になってからである。 漢名の胡瓜は、古代中国の漢王朝の皇帝・武帝が将軍の張騫に命じて匈奴((中国の北方で大きな力を持っていた遊牧民族。しばしば漢を脅かした。))に対する同盟を説くために大月氏((現在の中央アジアあたりに栄えていた遊牧民族。匈奴とは長年の間ライバル関係にあった))へと赴かせた際に、大月氏との同盟の交渉こそ失敗した((大月氏はもはや匈奴と再戦する意志が消失していたため))が、&ruby(くるみ){胡桃};や&ruby(ごま){胡麻};など、胡(北方の異民族)の産物を持ち帰ったことから。隋の煬帝のころには、「胡」の字を嫌い、「黄瓜」の字を用いて表したという。 余談だが、織田信長や朝倉義景の家紋で知られる「&ruby(もっこう){木瓜};」はかつてキュウリの輪切りを図案化したものであるともいわれていたが、現在は[[ボケ]]の花を図案化したものであるとか、はたまた鳥の巣を図案化したものであるといわれる。 *近似種 [#ia17b853] **カガフトキュウリ [#u9b0f56f] &attachref(./250606181620367.JPG); &size(10){画像出典:自宅にて筆者撮影}; 石川県の伝統野菜の一つである。昭和11年、金沢市久安町の篤農家・米林利雄氏が、仲買人から東北産の白いぼ系統の太い果実をつけるキュウリの種子を譲り受け、住宅近隣の農家7人に分けて栽培したのが始まりであるとされる。もともとは黄色で、断面が不規則な三角形であったようだが、栽培を重ねるにつれ果皮色は濃い緑色になり、断面も三角形から円柱に変化したという。 普通キュウリというと、表皮は残すかまばらに剥く。しかし本種の表皮は苦くて食用に適さないので、完全に剥いてしまう。そうして、[[トウガン]]のように煮て食べるのである。もちろん、普通のキュウリのように塩もみしたうえでサラダや冷やし中華の具材にすることもできる。 **ガーキン(Gherkin) [#g73e2272] &attachref(./HORIZON_0001_BURST20231113195147156_COVER.JPG); &size(10){画像出典:池袋の商業施設にて筆者撮影}; ヨーロッパ種の小型のキュウリ。果実表面にはいぼが多い。生食では苦みが強いので食べにくいことから、ピクルスに加工して食する。わが国でも山形県で「酒田きゅうり」が栽培されているが、それは明治ごろに本種が導入され、栽培を重ねるうちに苦みが弱まったものである。 なお、本来はGherkinの名称は[[ニシインドコキュウリ]]という同族別種の野菜の名称であったが、このピクルス用キュウリの名称として用いられるようになってからは、ニシインドコキュウリの方はWest Indian Gherkinという名称で呼ばれるようになっている。 **モーウィ(赤毛瓜) [#jad8f43b] &attachref(./250726152255659.JPG); &size(10){画像出典:自宅にて筆者撮影。}; 沖縄で栽培される品種で、見た目から想像はつきにくいが、れっきとしたキュウリの一品種で、黒イボキュウリの系統のものである。熟して黄色みをおびた褐色の果実を煮ものや漬物で食用とする。キュウリの一品種ながらも青臭さがないので、キュウリが苦手な人にも食べやすい風味である。 沖縄では、かつて宮廷料理の食材に使われたほど歴史の古い野菜である。未熟果は白に近い緑色だが、こちらもキュウリのようにサラダや漬物に利用できる。インドのシッキムにも、見た目がこれと非常によく似ていて、利用方法もこれとよく似ている品種があるという。 *コメント [#q14aed22] - 美味そうな。 -- &new{2023-06-17 (土) 19:04:45}; #comment *閲覧者数 [#c8d08abe] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;|