覆水盆に返らず の変更点
覆水盆に返らずとは、故事成語のひとつである。 *意味 [#kdcaaecb] 一度起きたことはもとに戻すことはできない。また、一度決裂した夫婦の関係は、もとに戻すことはできない。 *故事 [#cd1f1334] 呂尚という人物がいた。彼は周(戦国時代の中国の国家)に仕官する前、ある女性と婚姻関係にあったが、いつも読書してばかりで定職に就こうとしない。あきれた妻は夫婦生活に見切りをつけ、呂尚と離婚してしまった。 後に、呂尚は周の王に仕官し、やがて「太公望」として斉の国を支配することとなり、ひとかどの人物となった。 その知らせを聞き付けた元妻は、呂尚との復縁を望み、呂尚に面会する。元妻は「どうか、私と再び夫婦になってください」と申し出たが、呂尚は水のはいった盆((食器を載せる盆ではなく、現在でいうところの小さなお椀のようなもの))を傾けて水をこぼし、「さあ、そこに入っていた水を元に戻してみてくれ」と言った。 当然、こぼした水を元に戻せるはずもない。呂尚は、「このこぼした水と同じように、俺たちの夫婦仲はもう戻らないのさ」と言った。 *余談 [#g062d533] 英語圏のことわざに、"It's no use crying over spilt milk."というのがある。これは、表面上はこの故事成語と同義に見えるが、実際は「過ぎたことをいつまでもウジウジと気にするな」という意味合いである。 英語圏のことわざに、"It's no use crying over spilt milk."(牛乳をこぼした後で嘆いてもムダ)というのがある。これは、表面上はこの故事成語と同義に見えるが、実際は「過ぎたことをいつまでもウジウジと気にするな」という意味合いである。 *コメント [#x0ca8e57] #comment *閲覧者数 [#pfa1b743] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;| |