出羽守(ネット用語) の変更点
&ruby(でわのかみ){出羽守};とは、それぞれ以下の意味がある。&br; ①出羽国(現在の秋田県と山形県に相当する)の四等官(&ruby(かみ){長官};、&ruby(すけ){次官};、 &ruby(じょう){判官};、 &ruby(さかん){主典};)の国司((今の県知事のような役職))のうち、最高位の者を指す。代表的な人物に、戦国武将・伊達政宗の母方の叔父である&ruby(もがみよしあき){最上義光};(1546~1614)や、宇喜多秀家の家臣で初代津和野藩主となった坂崎直盛(1563年?~1616年)がいる。&br; ②何かにつけて「欧米では」などと海外を引き合いに出し、日本を貶めるような言動をしたり、浅い知識をひけらかしたりする人を皮肉っていう言葉。これの由来は連語の「〜では」と先程の官位の名前をかけたことから。&br; ここでは、②について解説する。 *なぜ出羽守が嫌われるのか [#bc9f92ed] 出羽守が嫌われる理由は、とかく何かにつけて物事の批判をするだけでなく、''浅い知識しか持ち合わせていないにもかかわらず、自身がさも博識で、かつ多くの経験を積んだかのような物言いをする''ことである。また、自身が所属する「日本」というコミュニティーをさんざん貶める割には、一向にその日本を離れようとしないため、一種の''[[ダブルスタンダード>二重基準]]''を引き起こしているのである。&br; というか、''そもそも「欧米では」というただ一言で統一された結論を導き出すことは困難である。''&br; それぞれの国が歩んできた歴史が全く異なるうえ、同じヨーロッパ州の国でも文化や価値観などに相違が見られるからだ。 *似た表現 [#k8527b2a] ・''尾張守'' 何かにつけて「〇〇はもう終わりだ」と絶望ばかりする人のこと。 ・''紀伊守'' すぐにヒステリックになる人のこと。「キィーッ!」とヒステリックに叫ぶ様子から。 ・''薩摩守'' 無賃乗車すること。薩摩守の平&ruby(ただのり){忠度};(1144~84)と「タダ乗り」をかけたシャレ。鉄道網が日本中に敷設された明治ごろからの言い回しである。 無賃乗車すること。平安時代後期の武将・平&ruby(ただのり){忠度};(1144~84)の官位と「タダ乗り」をかけたシャレ。鉄道網が日本中に敷設された明治ごろからの言い回しである。 ・''佐渡守'' 本来は鎌倉時代の官位の一つのはずが、いつしか人を傷つけることをこの上ない楽しみとすることという意味に。いわゆるサド。 人を傷つけることをこの上ない楽しみとすること。いわゆるサド。 ・''肥後守'' 小型ナイフの一種。鉛筆削りがあまり生産されていない時代は、このナイフで鉛筆を削った。おじいちゃん・おばあちゃん世代にはよく使っていたという人がいるかもしれない。 小型ナイフの一種。鉛筆削りやカッターナイフがあまり生産されていない時代は、このナイフで鉛筆を削ったり、木を削っておもちゃなどを工作したりした。おじいちゃん・おばあちゃん世代にはよく使っていたという人が多い。 ・''備後守'' 自身の予想が当たったとき、少々大袈裟に騒ぐ人のこと。 自身の予想が当たったとき、「ほら見ろ、俺の言った通りじゃないか!」と鬼の首を取ったように大袈裟に騒ぐ人のこと。 ・''豊前守'' 憮然とした態度をとり続ける人のこと。 ・''伯耆守'' すぐに思考放棄する人のこと。 **おまけの表現 [#i8320b3c] -''アメション'' 外国(特にアメリカ)に滞在した人々を揶揄して「アメリカでションべンしただけ」と皮肉っていたのが略された。1950年頃に誕生した言葉。 *コメント [#sdfa264d] #comment *閲覧者数 [#pd3aad7b] |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter(total);| &br;&br; |