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ブドウ の変更点

ブドウ(ヨーロッパブドウ)は果樹の一種である。
|&attachref(./DSC_1572.JPG);|&attachref(./DSC_5337.JPG);|
&size(10){画像出典:筆者撮影。左は自宅近くの商店にて、右は自宅にて撮影。};
科名:ブドウ科ブドウ属
学名:Vitis vinifera
原産地:カスピ海沿岸
生態:落葉ツル性木本
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中央アジアのカスピ海沿岸が原産で、わが国では近縁種の[[ヤマブドウ]]が食用にされ、鎌倉時代には栽培が始まっている。現在主流の棚を用いた栽培方法は、戦国時代から江戸時代初期の甲斐国の医者・永田徳本(1513?~1630)が確立したとされる。
葉は両側に掌状に切れ込みのある15cmから20㎝ほどの大きさで、穂状の花をつける。果実は房状に実り、果実の色は黄緑色ないしは黒紫色、赤紫色、また紺色がある。果肉は薄緑色。果皮表面に噴き出た粉のようなものは「ブルーム」と呼ばれ、これはしばしば農薬と誤認されやすいが、果糖とよばれる糖分が染み出たもので、これが多いほど、果実が熟していることを示している。このように、果糖が粉のように噴き出す果物には[[スモモ]]や[[リンゴ]]などがある。
葉は両側に掌状に切れ込みのある15cmから20㎝ほどの大きさで、穂状の花をつける。果実は房状に実り、果実の色は黄緑色ないしは黒紫色、赤紫色、また紺色がある。果肉は薄緑色。果皮表面に噴き出た粉のようなものは「ブルーム」と呼ばれ、これはしばしば農薬と誤認されやすいが、果糖とよばれる糖分が染み出たもので、これが多いほど、果実が熟していることを示している。このように、果糖が粉のように噴き出す果物には[[スモモ]]や[[リンゴ]]、[[ブルーベリー]]などがある。
果実は生食用ブドウと加工用ブドウに大別され、生食あるいはジュース、ジャム、レーズン、ワイン、ブランデーにする。房の上の部分ほど甘みが強くなり、房の下に行くに従い甘味も弱くなる。また、種子からは油を搾り、グレープシードオイルは食用油の中でも高級である。
&attachref(./DSC_2928~13.JPG);
&attachref(./DSC_2929~6.JPG);
画像出典:筆者の蔵書「原色図説植物大辞典」より抜粋。当時栽培されていたブドウの品種を図示したもの。現在の人気主力品種もある。
*品種 [#u9381f32]
-''巨峰''
アメリカ系品種。わが国で育成した大粒の代表的品種。多汁で甘みが強い。
-''デラウェア''
アメリカ系。米国で発見された赤紫色の品種で、わが国で最も生産量が多い品種である。
-''ピオーネ''
アメリカ系。巨峰より果肉が締まっており、甘みが強い。タネ無しブドウ専用品種ともいえる。
-''マスカット・オブ・アレキサンドリア''
ヨーロッパ系。最高級の黄緑色のブドウで、わが国では雨が多いことでもっぱらガラス室で栽培する。
-''甲州''
ヨーロッパ系。ブドウの中でもかなり古い品種で、鎌倉時代に雨宮勘解由という人物が発見したという伝承がある。生食・白ワイン用品種。白ワイン専用種として知られる「シャルドネ」は果皮が黄緑色。
-''マスカット・ベイリーA''
我が国で育成された生食・赤ワイン用品種。

*ブドウに纏わる表現 [#kb57e683]
--''sour grapes''
負け惜しみをいうこと。イソップ童話で、狐がブドウを取ろうとしたさいに、自分の背が低くてブドウの木に届かず、1粒も食べられなかったのを「あのブドウはどうせ酸っぱかったんだ、だから別に食べなくてもよかったんだ」と自身の能力不足を棚上げして自己正当化に走った逸話から。
英語ではCry sour grapesと表現する。
*コメント [#x0ca8e57]
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