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ヒハツ の変更点

ヒハツとは、香辛料の一種である。
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画像出典:板橋区立熱帯植物環境館にて撮影
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科名:コショウ科コショウ属
学名:Piper longum
原産地:インド・東南アジア
生態:つる性木本
別名:インドナガゴショウ
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 インドやスリランカが原産の蔓性の常緑木本植物である。わが国には江戸時代後期に出版された彩色植物図鑑『本草図譜』に図版と解説がみられる((葉の形状から、[[ヒハツモドキ]]の図ではないかとも推測される))が、それはドイツの植物学者・ヴァインマンの『薬用植物図譜』から模写したものである。とはいえ、そこから当時の本草学者は本種の存在を知っていたと推測することができる。
 鶴の全長は2mないしは3mとなり、岩やほかの樹木の上を這い上るようにして生息する。茎の若い部分には毛がある。葉は全長7㎝から15㎝の長い楕円形またはハート形で、茎の基部につく葉の葉柄は長く、葉柄の付く部分が大きくへこんでいるが、茎の先端側の葉はほとんど柄がない。いずれの部分の葉もやや厚みがあって肉質で、表面には光沢がある。
 春場に、葉の付け根の反対側に花序をつける。雌花は盾状の苞葉の脇につき、1個の雌しべからなり、花柱が3つに裂ける。花の後には多数の果実が軸につき、穂状となる。一つ一つの果実は果皮の下半分が癒着している。それによって太くて多肉質な長さ2~4㎝程度の円筒状となり、直立するかの如く上向きに実る。当初は黄緑色だが、熟すと赤くなる。利用されるのは未熟な果実を乾燥させたもので、見た目から「長胡椒」という名称でも知られる。
 [[コショウ]]よりも刺激的な風味と、[[シナモン>シナニッケイ]]のような甘い香りを持ち、インドではカレーや肉料理に欠かせない香辛料として現在も重宝されている。かつて中世のヨーロッパではコショウが渡来するまではスパイスとしての利用が盛んであったが、次第により安価で供給が安定していたコショウに人気が徐々に移っていき、大航海時代にはコショウや[[トウガラシ]]が優秀な香辛料として注目度合いが一気に高まったことで、ヒハツの利用は下火となった。沖縄県では同属別種の[[ヒハツモドキ]]とあまり区別されず使われてきた歴史があり、ヒハツモドキを「ピパーチ」などと呼んでいたことからそれがわかる。
 [[コショウ]]よりも刺激的な風味と、[[シナモン>シナニッケイ]]のような甘い香りを持ち、インドではカレーや肉料理に欠かせない香辛料として現在も重宝されている。かつて中世のヨーロッパではコショウが渡来するまではスパイスとしての利用が盛んであったが、次第により安価で供給が安定していたコショウに人気が徐々に移っていき、大航海時代にはコショウや、その最中に渡来した[[トウガラシ]]が優秀な香辛料として注目される度合いが一気に高まったことで、ヒハツの利用は下火となった。沖縄県では同属別種の[[ヒハツモドキ]]と本種をあまり区別されず使われてきた歴史があり、ヒハツモドキを「ピパーチ」などと呼んでいたことからそれがわかる。
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