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ヒトヨタケ の変更点

ヒトヨタケとは、きのこの一種である。
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画像出典:東京都千代田区四ッ谷にて撮影。傘の溶けていく様子を定点観測したものである。1枚目の画像が、食用に適している時期のものである。
画像出典:東京都千代田区四ッ谷にて撮影。いずれも同日に観測したもので、カサの溶け具合順に並べたものである。1枚目の画像が、食用に適している時期のものである。
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科名:ナヨタケ科ヒメヒトヨタケ属
学名:Coprinopsis atramentaria
生態:担子菌類
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 全世界に生息するきのこで、草地や畑、花壇の隅などに春から秋にかけて発生する。
傘は白茶色で、最初は卵形だが、開くにつれて縁がめくれていき、次第に傘が黒い液体状に溶けていき、数日で消滅するのが特徴である。このため「ヒトヨタケ」の和名がある。また、英名のinky capは傘が黒いインクのようになって溶けていく性質にちなんでいる。
 本種は食用きのことして知られており、生え始めのごく若いものを汁の実や天ぷら、炒めものなどにして食用にする。しかし、ゆめゆめ本種の料理を酒のつまみにしようとしてはならない。本種はコプリンという成分が含まれており、体内のアルコールの分解を阻害する効果があるので、悪酔いしてしまい、頭痛や呼吸困難、嘔吐などの症状を引き起こす。ただし、そうした症状を経験した翌日か、遅くとも二日後にはケロリと回復する。この「ひとたび酒を飲めば悪酔いする」という作用は1週間続くため、その期間は酒は飲んではならない。
この「悪酔いする」という性質のため、本種を毒きのことする文献が多い。お酒を飲まない人にとっては安全な食用きのこである。
 よく似たきのこにササクレヒトヨタケという食用菌があり、そちらの傘は円柱形に近い形状で、明瞭な大きな鱗片があってささくれる。食用にする際にも、ソテーやスープなどにすることができるほか、アルコール分解作用を阻害する成分は含まれないので、酒のつまみとして調理してから食することもできる。フランスでは「コプリーヌ」という名称で親しまれ、わが国でもその名称でたまに百貨店などに出回る。また、科も「ハラタケ科」(マッシュルームに近縁の種)に分類されている点で区別する。かつては同じ「ヒトヨタケ科」というグループに分類されていたが、遺伝子学が発展した結果、「ヒトヨタケ科」が消滅し、ナヨタケ科というグループが新設された。さらに、ササクレヒトヨタケは「ハラタケ科」に分類されることとなり、現在は分類学上でいえばヒトヨタケとは「他人の空似」という関係性となっている。
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