Top > パンダヌス・テクトリウス


パンダヌス・テクトリウスとは、熱帯果樹の一種である。一般には「ハラ・フルーツ」という名称で知られる。
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画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pandanus.jpg 著作者:Lukas skywalker(Public domain)
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科名:タコノキ科タコノキ属
学名:Pandanus tectorius
原産地:マレーシア、ハワイ、オセアニア地域
生態:常緑低木~高木
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 マレーシアやハワイ、ミクロネシア連邦やオーストラリアなどに生息する常緑低木~高木である。樹高は4mから14mほどとなり、幹の下部からは植物体を固定するように無数の枝根が伸びてタコの足のようになる。
樹皮は白みを帯びた褐色で、ところどころ黒い輪のような模様がある。葉は全長50㎝から150㎝、幅は5㎝から7cmで、先細りの細長い西洋の剣のような形状となり、縁には鋭く短い棘が密にある。
基部では茎を抱く。葉は枝先並びに茎頂に密着して多数が螺旋状につく。雌雄同株で、雄花序は長さ25㎝程度となり、3個の花が下垂し、白い苞葉に包まれるようにして咲く。雄花は開花時に芳香を放つが、午前中に花を咲かせ、その日の夕方には枯れてしまう。雌花は科こそ違うものの、[[パイナップル]]の花を思わせるような花の咲かせ方である。
 果実は全体の直径は直径20㎝程で、38個から200個の小さな果実からなる集合果である。集合果ははじめは緑色であるが、熟すと赤みの強いオレンジ色に変色する。果実1個につき2個から8個の種子が入っており、その種子は繊維に包まれている。種子は海洋の流れによって散布され、種子を包む果肉は海流に乗って流れてゆく間に腐って焼失するが、繊維は種子を保護するかのように残り、そうして漂着した先の土中に埋まり、繊維が土中で腐って消滅することで種子の発芽につながるのである。
 集合果は熟すとパイナップルに似た見た目と甘い風味を持ち、東南アジアやハワイでは「ハラ・フルーツ」という名称で果物市場に流通し、食用にされる。わが国での果実の販売は皆無だが、葉に斑の入る園芸品種「バリエガタ」の苗木が観葉植物として出回ることがある。
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