バナナ の変更点
バナナ(甘蕉)は、有用植物の一種である。 |&attachref(./DSC_5520.JPG);|&attachref(./DSC_7070.JPG);| |&attachref(./DSC_5980.JPG);|&attachref(./DSC_3005 (1).JPG);| &size(10){(左1)普通種のバナナ(品種名は不詳)。東京薬科大学薬用植物園にて撮影。(右1)モラードバナナ。果皮色があずき色になる珍しい品種である。夢の島熱帯植物館にて撮影。(左2)東京都薬用植物園にて筆者撮影。品種は「サンジャク(三尺)バナナ」 。果実は熟すと風味がよくなるので、果物として生食される。草丈は1mほどにしかならない矮性の品種。(右2)夢の島熱帯植物館で撮影。 調理用バナナ、いわゆる「プランテイン」の小さな果実と花。}; |科名|バショウ科バショウ属| |学名|Musa x paradisiaca| |原産地|インド北部〜マレーシア| |形態|多年草| 世界各地の熱帯もしくは亜熱帯地域で栽培される''多年草''植物。なぜ多年草とわざわざ強調したかというと、一見すると木のように見えるが、内部が木質化することはなく、木の幹のような部分は、葉が重なってできたものであるからである。この木の幹のような部分を植物学用語では「偽茎」と呼ぶ。よって「バナナの木」という表現は正しくない。 草丈は普通3mから8mほどになるが、園芸品種として草丈が90㎝~100㎝程にしかならない「サンジャクバナナ」や「ドワーフモンキーバナナ」が家庭用果樹として栽培されるほか、目引きのために植物園の温室で栽培される。 マレーヤマバショウ(M.acuminata)を栽培し始めたもので、原種には種子が多く含まれるが、突然変異を起こして3倍体の種無しになり、リュウキュウバショウ(Musa balbisiana)などの多種と交雑されて現在のような果実になった。このため、花を咲かせ、実を実らせるとその株は枯れてしまうが、根本から出た子株が成長を続ける。いわゆるクローンである。ただ、この性質により『キャベンディッシュ』という品種は、親株の病気が子株に遺伝することがあり、絶滅の危機に瀕している。 ちなみに、バナナの果実を横に切ると黒い点のようなものが見えるが、それは種子の名残である。野生種のバナナの種子はアズキ大で、可食部が少ないものであった。 マレーヤマバショウ(M.acuminata)を栽培し始めたもので、原種には種子が多く含まれるが、突然変異を起こして3倍体の種無しになり、リュウキュウバショウ(Musa balbisiana)などの多種と交雑されて現在のような果実になった。このため、花を咲かせ、実を実らせるとその株は枯れてしまうが、根本から出た子株が成長を続ける。いわゆるクローンである。ただ、この性質により現在主流の『キャベンディッシュ』という品種は、親株の病気が子株に遺伝することがあり、パナマ病(フザリウムにより媒介される病気)により農園が壊滅する危険性が叫ばれている。 『キャベンディッシュ』が主流となる以前は、世界的には『グロスミッシェル』という品種が主流となっていた。しかし前述のようにパナマ病により絶滅の危機に瀕し、現在はタイなどでごく小量が栽培されるのみである。 バナナの果実を横に切ると黒い点のようなものが見えるが、それは種子の名残である。野生種のバナナの種子はアズキ大で、可食部が少ないものであった。 普通我が国では長さ14cmほどの黄色い果実を生食するが、園芸品種の「モンキーバナナ」や沖縄県に在来の「島バナナ」の通称で知られる品種はその半分ほどの長さしかない。 中南米やアフリカでは熟しても黄色くならず、硬いままの品種がある。生食しようとすると、歯が折れそうになるほどの硬さであるという。これは調理用バナナ、いわゆる『プランテイン』と呼ばれるもので、現地では主食の扱いである。「カルダバ」「サバ」などの品種があり、いずれも甘みは少なく、加熱するとさつま芋に似た味わいであるという。 現在、全世界のバナナの生産量の7割は中南米に占められる。カロリーが高く、アスリートには人気の果物である。 実を食用とする以外にも、繊維を取って芭蕉布を織り、葉を包装に用い、雄花・若芽を野菜とし、根茎を家畜の飼料とする。特に、沖縄では芭蕉布は重要な伝統的産業の一つで、近縁種のリュウキュウバショウやイトバショウなどからも芭蕉布を生成することができる。 *コメント [#q98801a1] #comment *閲覧者数 [#pfa1b743] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;| |