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バオバブ の変更点

バオバブとは、樹木の一種である。
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画像出典:神代植物公園大温室にて筆者撮影
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科名:アオイ科バオバブ属
学名:Adansonia digitata
原産地:アフリカの熱帯地域
生態:落葉高木
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 南アフリカ、ボツワナ、ナミビア、モザンビークをはじめアフリカのサバンナ地帯に分布する落葉高木で、わが国への渡来時期はよくわかっていないが、村越三千男(1871~1948)の著書『大植物図鑑』(1925年)や『内外植物原色大図鑑』(1935年)、『原色図説植物大辞典』(1937年)にはすでにみられることから、大正~昭和時代にはすでに渡来していたものと思われ、現在は植物園の温室で展示用に栽培されたり、若い苗が多肉植物を扱う店で出回ったりすることがある。
 樹高は25mほどになり、幹の表面は厚さ5㎝程の灰色がかった褐色の厚い樹皮で覆われる。特異なる樹冠を呈し、さながら根の形状に似た枝をつけるため、「逆さの木」と呼ばれることもある。原産地には、「鬼が巨木を引き抜いて逆さまに突っ込んだ」と言い伝えが残されている。幹は太い円柱状ないしは徳利状になり、10トンもの水分が蓄えられている。幹の上部に葉をつけ、乾季になると葉を落として休眠する。休眠中は幹に貯めこんだ水分で生き延びる。晩春から夏(日本でいうと10月から12月ごろ)にかけて長い花穂を垂れ下げて大きな純白の花を咲かせる。花は午後遅くから先始め、一日でしぼむ。コウモリが花粉を媒介する。花の後には[[ヘチマ]]か丸い溝のないカボチャを思わせるような形状のくすんだ緑色の果実をつける。
 原産地では有用植物として利用されており、果肉は生食やジュース、調味料とする。研究の結果、ビタミンCが柑橘類より多く含まれ、またカルシウム量が牛乳より多く含まれるので、現在は健康食品やサプリメントとして流通することがある。また、種子からは食用になる油を搾ることができる。果実や種子以外の部分も食材として利用できる。若い葉は野菜として食用にすることができ、原産地のように降水量が少なく、野菜の栽培が難しい地域では貴重な存在である。食用以外にも、樹皮を煎じて解熱剤として用いるほか、細かく裂いて編んだものをロープとして使う。果実の表皮は[[ヒョウタン]]のようにカチカチに硬くなるので、表面に模様を掘って工芸品とすることもある。
 サン=テグジュペリの『星の王子さま』にも登場するが、そちらではどういうわけか、星を破壊する悪役として登場する。
 サン=テグジュペリの『星の王子さま』にも登場するが、そちらではどういうわけか、ある怠け者の星を破壊する悪役として登場する。
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