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ハシリドコロ の変更点

ハシリドコロとは、有毒植物の一種である。
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画像出典:(上)小石川植物園にて筆者撮影/(下)東京都薬用植物園にて筆者撮影
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科名:ナス科ハシリドコロ属
学名:Scopolia japonica
原産地:日本
生態:多年草
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 我が国の本州から四国、九州に分布する多年草で、水辺や山林の日陰など、水分が豊富な土壌の地域に生息する。3月ごろに暗い紫がかった緑色の新芽を出し、春に草丈30㎝から60cmほどにまで成長する。
植物体は無毛で、地下に[[オニドコロ]]を思わせるような太く長い根茎を持っており、そこから毎年芽を出している。4月から5月に、赤紫色の釣り鐘型の花を下向きに咲かせる。果実を結んだ後、7月からは地上部が枯れてしまい、翌年の早春までを根茎の状態で過ごす。
 全草にスコポリン、ヒヨスシアミン、アトロピンなどのアルカロイドを含み、毒性成分の濃度は根が最も高い。誤って食べれば嘔吐、手足のけいれん、昏睡、呼吸静止などの中毒症状を起こし、ひどい場合は幻覚を見ることもある。和名は前述の根茎の特徴と、この植物を誤って食せばたちまち苦しみ、のたうち回って走り回るようにひどく苦しむことから。古くは「おめき草」と呼ばれたが、これもあまりの苦痛と幻覚におめく(わめく)事からきている。春先に若い芽をフキノトウと間違って食してしまうことで中毒する事例が多い。このため、山菜についての書籍には「注意するべき毒草」として必ず名前が挙げられている。
 全草にスコポリン、ヒヨスシアミン、アトロピンなどのアルカロイドを含み、毒性成分の濃度は根が最も高い。誤って食べれば嘔吐、手足のけいれん、昏睡、呼吸静止などの中毒症状を起こし、ひどい場合は幻覚を見ることもある。和名は前述の根茎の特徴と、この植物を誤って食せばたちまち苦しみ、のたうち回って走り回るようにひどく苦しむことから。また、茎の汁には散瞳効果があり、ある人がうっかり茎の汁の付いた手で目をこすってしまい、ただ日光が当たっているだけの隣家の屋根がめらめらと燃えているように見えたという例が知られている。
古くは「おめき草」と呼ばれたが、これもあまりの苦痛と幻覚におめく(わめく)事からきている。春先に若い芽をフキノトウと間違って食してしまうことで中毒する事例が多い。このため、山菜についての書籍には「注意するべき毒草」として必ず名前が挙げられている。
 「毒変じて薬となる」の俚諺のように、本種を薬として活用することもある。「ロート製薬」の「ロート(莨菪)」とは本種の根を薬として呼ぶ名で、薬効成分を鎮痛薬や胃潰瘍の治療薬、目薬などに使う。江戸後期に来日したシーボルトが、本種を同じナス科で、かつ同等の効果のある薬草兼毒草の[[アトローパ・ベラドンナ]]と誤認し(いくらか成長した姿は確かにアトローパ・ベラドンナのそれに見えなくもない)、たまたま本種も薬効を持つことに気付いたのが契機となり、以降、なかなか入手しにくいベラドンナの代用品として用いる。

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