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ノブドウ の変更点

ノブドウとは、樹木の一種である。
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画像出典:(左)自宅近くにて筆者撮影。/(右)キレハノブドウ。神代植物公園植物多様性センターにて撮影
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科名:ブドウ科ノブドウ属 
学名:Ampelopsis brevipedunculata
原産地:北海道~九州、アジア東北部
生態:落葉つる性木本
英名:Porcelain berry
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 我が国の全域やアジア島北部に生息する落葉つる性木本で、街中の路傍や藪の日陰などにみられ、自在につるを伸ばして生息する。つるに形成層があるため、樹木の一種として挙げられることが多いが、冬には葉のほとんどが落ちてしまい、つるだけが残るかあるいは地上部が枯れてしまうこともあるので、つる性の草本としてみる向きもある。葉は栽培品のブドウの葉をそのまま小さくしたような見た目をしており、長さは4㎝から12㎝で、やや厚みがある。葉の切れ込みがもっと深くなった「キレハノブドウ」(var. heterophylla f. citrulloides)という種もある。
初夏に直径3㎜程度の黄緑色の花を咲かせ、夏から秋にかけて直径5㎜程度の不規則な球形の果実を実らせる。果実は表面に黒い小さな点があり、初めは白いが、秋には鮮やかな青色や紫色、緑色やマゼンタ色に熟し、非常にカラフルな見た目となる。
 果実はブドウ科ということで、一見すると食べられそうだが、ブドウタマバエやブドウトガリバチなどの虫が若い実に寄生し、虫えい(いわゆる「虫こぶ」)になっていて食用にはならない。それゆえ、「役に立たないブドウ」という意味で「イヌブドウ」とも呼ばれる。
 果実はブドウ科ということで、一見すると食べられそうだが、ブドウタマバエやブドウトガリバチなどの虫が若い実に寄生し、虫えい(いわゆる「虫こぶ」)になっていて食用にはならない。それゆえ、「役に立たないブドウ」という意味で「イヌブドウ」とも呼ばれる。筆者がかつて白い果実(この色の果実は虫えい化していない)を食してみたところ、当初はマスカットを思わせるようなさわやかな甘みがあるが、一瞬でそれを打ち消すような渋みが出てきた。「食用にはならない」といわれるにはそれなりの理由があるのである。
前述のようにカラフルな見た目になるのは、果実が虫えい化するためである。幼虫が果実の中で押し合いへし合いするために、株が一種のストレス反応を示すのである。現在は、カラフルな果実を秋のフラワーアレンジメントの素材とするために園芸植物として栽培することがある。漢方でノブドウ属の植物を「蛇葡萄」「蛇葡萄根」と呼んで薬用に利用するが、本種が同一の効果を持つかどうかはよくわかっていない。民間療法では葉を煎じたものが不整脈に効果を為したという例が知られる。
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