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ナンバンギセル の変更点
ナンバンギセルとは、山野草の一種である。 &attachref; &attachref(./250817112019740.JPG); 画像出典:新宿御苑にて筆者撮影 &br; 科名:ハマウツボ科ナンバンギセル属 学名:Aeginetia indica 原産地:日本、中国中南部、台湾、インドシナ、マレーシア、インド 生態:一年草 &br; わが国の各地をはじめ、台湾や中国南部、インドシナ半島、インドに分布する一年草である。 植物体は葉緑素を持たず、ほかの植物に寄生して成長する。わが国ではススキに寄生することが多いが、熱帯地方ではサトウキビやトウモロコシ、ショウガ科の植物によく寄生しているという。 7月から9月にかけて薄い黄色の長い花柄を伸ばして、その先に淡い紫紅色の花を咲かせる。この植物体全体の形状が、喫煙道具の「煙管」によく似ていることから名づけられた。 なお、我が国において喫煙の習慣が始まり、普及したのは桃山時代から江戸時代にかけての頃なので、本種はそのころに外国から渡来したと思われがちだが、実際はわが国においては大和政権時代(古墳時代~奈良時代)から存在した。 『万葉集』に「おもひぐさ(思ひ草)」の名称で登場するのがその証拠であり、これは植物体の形状を、物思いにふけって頭を垂れる人の様子に例えたのであろう。 本来、寄生植物は栽培の難しさから、なかなか園芸植物としては流通しにくいものである。しかし、本種の淡紫色に色づく花は風情があり、鑑賞用にも栽培される。そのさい、鉢植えで姿のちょうど良いイトススキなどと一緒に流通している。 *コメント [#y4707e88] #comment *閲覧者数 [#pfa1b743] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;| |