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ツルレイシ の変更点

ツルレイシは、果実を野菜として食用にするために栽培される植物の一つである。
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画像出典:花、未熟果、熟果のいずれも東京薬科大学薬用植物園にて撮影。
|科名|ウリ科|
|学名|Momordica charantia|
|原産地|インド|
|生態|つる性一年草|
インドが原産で、我が国には江戸時代に渡来した。当時は若い果実を漬物にして食すこともあるにはあったようだし、江戸中期の百科事典「和漢三才図会」や江戸後期に出版された植物図鑑『本草図譜』にも野菜の一種として記載されているのだが、それほど野菜としての用途は多くなかったという。野菜としての利用が日本全土に広まるのは、2023年現在からおよそ半世紀前のことで、1972年の沖縄の日本への返還がきっかけである。
蔓性一年草で、葉は切れ込みの深い掌型をしている。全体がいぼに覆われた円錐形の果実が特徴で、はじめは鮮やかな緑色や薄く緑がかった乳白色だが、熟すと黄色からオレンジ色に変色し、下部から割れて種子を露出する。鹿児島県で古くから栽培される「さつま大長れいし」はキュウリのように細長く、まれに植物学上でナガレイシ(var. pavel)と呼ばれることがある。沖縄県で古くから栽培される「あばしゴーヤー」はずんぐりとした形状である。
別名をニガウリと呼ぶのは、果実に独特の苦味があることから。現在ではニガウリもしくはゴーヤーの名称で人口に膾炙していることが多く、本稿では「ツルレイシ」名義で解説させていただくが、植物学上でもニガウリの名称を採用する機会が徐々に増えている。沖縄県や奄美諸島ではニガゴリとかニガゴイと呼ばれ、やはり果実の風味によるものである。油いためや天ぷら、カレーにする。ゴーヤチャンプルーはとくに有名である。「チャンプルー」とは、本来野菜や豆腐を炒めた物を広く指していう言葉で、「まぜこぜにした」という意味である。このチャンプルーには、豆腐やゴーヤ以外にもそうめんで作るもの(ソーミンチャンプルー)や、もやしで作るもの(マーミナチャンプルー)もあって、沖縄では人気の家庭料理である。
種子の周りを覆っているものは仮種皮で、これには甘みがあって食べられる。古くは仮種皮を食用とすることが多く、果物としてみなされることもしばしばであった。
食用以外にも、つるを這わせて緑のカーテンにして冷房器具の使用を抑えたり、植物の一生について教えるための小学校の教材としても使われる。
*近似種 [#a5eaf2cf]
**カックロール(Momordica dioica) [#yb87e58e]
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画像出典:https://www.specialtyproduce.com/produce/teasel_gourd_10567.php 「Specialtyproduce」より抜粋
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バングラデシュ原産のニガウリの近縁種で、現在はスーパーや百貨店で見かける頻度が増えている。薄緑色の果実は楕円形で、全体がとげで覆われているが、この棘は柔らかくて触っても痛くない。果皮、果肉ともに苦みが弱く、カレーや素揚げ、天ぷらやサラダにして食す。研究の結果、ビタミンCを普通のツルレイシの3倍から5倍含む。果実がラシャカキグサの果実(チーゼル。古くはこの果実でビリヤードの台の羅紗をこすった)のに似ていることから、英語圏ではTeasel gourdと呼ぶ。
また、本種が多く利用されるスリランカではツンバカラウイラ(Tumba-karawila)という名称で流通する。
花はニガウリの4倍ほどの大きさで、花弁の先端がとがる。
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