チョウセンアサガオ の変更点
チョウセンアサガオとは、薬草並びに有毒植物の一種である。 &attachref(./DSC_2472 (1).JPG); 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 &br; 科名:ナス科チョウセンアサガオダツラ)属 学名:Datura metel 原産地:熱帯アメリカ 生態:一年草 &br; |#contents| *概要 [#ia4b103a] 中国南部からインドに分布する一年草で、朝鮮半島が原産ではない。わが国には江戸時代中期に渡来している。草丈は1mほどで、葉は大きく全縁で、粗い鋸歯があり、茎葉に毛はない。夏から秋にじょうご型の花を上向きに咲かせ、園芸品種には写真のような白色、黄色や紫色に縁どられたもの、八重咲のものがある。葉や種子にヒヨスチアミンやスコポラミンなどの成分を含み、誤って食べると幻覚や嘔吐などの症状を引き起こすため、キチガイナスビの名称でも呼ばれた。花のつぼみを[[オクラ]]の果実、根を[[ゴボウ]]、種子を[[ゴマ]]と誤認して中毒した例がある。 中国南部からインドに分布する一年草で、朝鮮半島が原産ではない。この「チョウセン」という名称は「海外由来の」という意味に過ぎない。わが国には江戸時代中期に渡来している。草丈は1mほどで、葉は大きく全縁で、粗い鋸歯があり、茎葉に毛はない。夏から秋にじょうご型の花を上向きに咲かせ、園芸品種には写真のような白色、黄色や紫色に縁どられたもの、八重咲のものがある。葉や種子にヒヨスチアミンやスコポラミンなどの成分を含み、誤って食べると幻覚や嘔吐などの症状を引き起こすため、キチガイナスビの名称でも呼ばれた。花のつぼみを[[オクラ]]の果実、根を[[ゴボウ]]、種子を[[ゴマ]]と誤認して中毒した例がある。 薬草としても知られ、マンダラゲ(曼陀羅華)の名称がある。江戸時代の医師・華岡青洲はこの植物から麻酔薬・通仙散を作り出したという。 果実は蒴果で、楕円形で表面にまばらに棘があることから、イガナスとも呼ばれる。この果実は見た目が面白いので、枝付きのものが観賞用として花屋で出回ることがある。果実は熟すと裂けて、灰色の種子をばらまく。 なお、園芸店では「ダツラ」の名称で流通しており、中にはラッパ型の花を下に向くように咲かせるものもあるが、こうした性質をもつものは現在は''[[キダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属)>キダチチョウセンアサガオ]]''としてチョウセンアサガオ属(ダツラ属)から独立している。チョウセンアサガオ属が草本植物(一年草または多年草)であるのに対し、キダチチョウセンアサガオ属は木本植物(落葉低木)である。 *近似種 [#z060317c] **ケチョウセンアサガオ(Datura meteloides) [#oaa87532] &attachref(./DSC_2442 (1).JPG); &size(10){画像出典:自宅近くで撮影}; 北アメリカ原産の多年草である。わが国には明治期に渡来し、太平洋戦争後になってから各地の路傍で帰化している。また、花を観賞用にするために園芸店で「ダチュラ」の名称で流通することもある。草姿はチョウセンアサガオに似ているが、鋸歯は少なく、花は白色、上から見ると円形で、よりラッパに近い形状である。果実は真球形で、果実の表面のトゲは細く、密生し、栗のイガのようになる。 **トゲナシチョウセンアサガオ(Datura stramonium var. inermis) [#qe092cdf] |&attachref(./togenashiyoushuchousenasagaoR1.jpg);|&attachref(./togenashiyoushuchousenasagaoL2.jpg);| 画像出典:https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_2955.htm 『四季の山野草』より引用 &br; 後述するヨウシュチョウセンアサガオに似た生態で、草丈は1mほどになり、夏から秋にかけて先が白で基部は淡青紫色となる漏斗型の花を咲かせる。 花の後に卵形の蒴果の果実をつけるのだが、和名の通り棘がなく、本来棘があった部分はかさぶた状にやゝ盛り上がっている。熟すと4裂し、黒い種子が現れる。チョウセンアサガオ(ダツラ)類の例にもれず、有毒植物である。 **ヤエチョウセンアサガオ(Datura fastuosa) [#dcd30531] |&attachref(./yaechousenasagaoL1.jpg);|&attachref(./yaechousenasagaoL2.jpg);| 画像出典:https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1753.htm 『四季の山野草』より引用 &br; チョウセンアサガオの園芸品種で、花が八重咲きになるものである。漏斗状の花が二段重ねになる品種で、花の色は写真のように白地に紫色の模様が入るものや、白みを帯びた黄色がある。 果実は球形で、時には複数の果実が融合し、でこぼことした独特の形状になることがあるが、いずれの場合も短い突起を持つ。 **ヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium var.chalybea)[#r2c5c983] &attachref(./HORIZON_0001_BURST20231022102016744_COVER (1).JPG); &size(10){画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影}; 熱帯アメリカが原産の一年草で、わが国には明治期に渡来し、今は全国に野生化しているほか、薬草園で栽培されることがある。花は白色でじょうご型だが、上から見ると五角形で、中心部が薄紫色になるため、古くは「フジイロマンダラゲ」(藤色曼陀羅華)の名称でも飛ばれた。果実は卵型で、棘は短く、まばらながらも鋭い。種子は黒色で、形状も黒ゴマによく似ているため、中毒事故が起きやすい。写真の品種は、紫色の射さない白花の品種である。 *コメント [#cd9f0bb5] #comment *閲覧者数 [#pfa1b743] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;| |