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クワズイモ の変更点

クワズイモとは、観賞用植物の一種である。
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画像出典:新宿御苑にて撮影
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科名:サトイモ科クワズイモ属
学名:Alocasia odora
原産地:日本、熱帯アジア、オセアニア
生態:多年草
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 四国や九州南部、台湾、中国、フィリピン、ニューギニアに分布する多年草である。高温多湿の常緑広葉樹林の日陰にみられることがある。草丈は1m~2mになり、葉は[[サトイモ]]に非常に似ている。初夏に花茎を出し、黄色い仏炎苞を伴う花を咲かせる。花を咲かせ終わったのち、真っ赤な[[トウモロコシ]]に似た果実をつける。
 和名は、全体を含めた姿がサトイモに似ているが、食用にならないことからこの名称がつけられた。実際のところは「硬い」「えぐみが強くてまずい」などとそんな生易しいものではなく、誤って食せば全草に含まれる高濃度のシュウ酸により舌の粘膜が刺激され、激しい苦痛を生じ、のたうち回る。しかも、この毒成分は煮ても焼いても減少しないというからオソロシイ。太平洋戦争中、ニューギニアで日本軍の兵士が究極の飢餓状態のなか、「野生のサトイモがある」と思い込んでこのクワズイモを食してしまい、元々栄養失調で抵抗力が弱まっていることも相まって生死の境をさまよったという報告がある。
また、茎の汁を素手で触った場合も皮膚がひどくかぶれることがあるので、必ずゴム手袋をして手入れをしなければならない。中国やベトナムでは薬草として栽培され、わが国でもかつて切り傷やリューマチに効果があると言われていたが、民間利用は避ける。
弘法大師(空海)と「石芋」と呼ばれる食べられない芋に関する伝説が、全国各地に伝えられている。この伝説は、&br;
'''「ある日、この土地に住んでいる老婆が里芋を煮ている様子を見た弘法大師が少し芋を分けてくれるよう頼んだところ、老婆が「この芋は『石芋』といって、とても食べられたものじゃありません。それにお坊様に差し上げるような芋はもうございません」と拒否した。大師が仕方なくその場を立ち去ったところで、老婆はその芋を食べようとしたところ、硬くて食えなくなっていた」'''&br;
'''「ある日、この土地に住んでいる老婆が里芋を煮ている様子を見た弘法大師が少し芋を分けてくれるよう頼んだところ、老婆が「この芋は『石芋』といって、とても食べられたものじゃありません。それに、うちにだってお坊様に差し上げるような芋はもうございません、どこかよそへでもお行きください」と拒否した。大師が仕方なくその場を立ち去ったところで、老婆はその芋を食べようとしたところ、硬くて食えなくなっていた」'''&br;
という内容で、地方ごとに差異があるが大体このような筋書きである。ふつう「石芋」というと「野生化して地下茎が小さくなり、食用にならなくなったサトイモ」と説明されることが多いが、クワズイモと比定する意見もある。

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