|
ガラスマメ の変更点
ガラスマメとは、有用植物にして有毒植物の一種である。英名の「グラスピー」でも知られる。 &attachref(./Lathyrus_sativus.png); 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lathyrus_sativus.png『カーティス・ボタニカル・マガジン』第4号のガラスマメの図。 &br; 科名:マメ科レンリソウ属 学名:Lathyrus sativus 原産地:南ヨーロッパから西アジア 生態:つる性一年草 &br; 南ヨーロッパから西アジアにかけての地域が原産の蔓性一年草で、[[スイートピー]]と同属の植物である。 草姿はスイートピーに似ており、草丈は60㎝前後で、茎にはヒレのような部分がある。葉は羽状複葉で互生し、先端から1~3本の巻きひげを出す。2~4枚の小葉からなり、それぞれ細長くて長さ5~7.5㎝となる。葉腋から鮮やかな空色の蝶型花を出して咲かせるが、スイートピーとは異なり、特に芳香はないという。花を咲かせたのち、背面に2翼がある豆果をつける。莢の全長は2cmから4㎝となり、内部には2個から5個の種実(以下、「豆」と表記)が入っている。 草姿はスイートピーに似ており、草丈は60㎝前後で、茎にはヒレのような部分がある。葉は羽状複葉で互生し、先端から1~3本の巻きひげを出す。2~4枚の小葉からなり、それぞれ細長くて長さ5~7.5㎝となる。葉腋から鮮やかな空色の蝶型花を出して咲かせるが、スイートピーとは異なり、特に芳香はないという。花を咲かせたのち、背面に2枚の翼のようなものがある豆果をつける。莢の全長は2cmから4㎝となり、内部には2個から5個の種実(以下、「豆」と表記)が入っている。 本種は救荒植物として有名であり、飢饉や天候不順でほかの作物が育たない場合も、本種はよく育ったという。そのため、豆は古くから食用にされており、特にインドでは畑の後作や混栽などで広く栽培され、栽培面積は200万ヘクタールにのぼり、生産量も100万トンにのぼるという。食べ方としては、煮豆や、製粉してチャパティにする方法が知られる。 しかし、本種は食べすぎると、「''ラチルス病''」という難病を引き起こし、ひどい場合は死んでしまうことでも知られ、恐れられた。これは神経毒性を持つアミノ酸の一種である「オキサリルジアミノプロピオン酸」が豆に含まれているせいである。この毒素はよくゆでこぼすなどして無毒化できるが、それと同時に栄養分の大部分が失われてしまうのである。中毒症状の起きる量は1日の摂取量が200g以上であるとされており、ほかに食べ物がある場合はそれで栄養分を補うので、本種に起因する中毒事故はまず起きないといっていい。しかし、飢饉の際には本種以外食べ物がなくなってしまう。やがて飢饉が多少落ち着き、豆を食べる必要がなくなったとしても、障害は体に残り続ける。 現在は毒性を抑えた品種が開発されているが、従来のものより耐病性が弱まり、収穫量も減ってしまっている。そもそも本種は本腰を入れて栽培するような作物ではないので、本種を栽培する大多数の農民には新品種を購入する資金も必要性もないため、改良種の普及はいまひとつといったところである。 *コメント [#cd9f0bb5] #comment *閲覧者数 [#pfa1b743] |現在|&online;| |今日|&counter(today);| |昨日|&counter(yesterday);| |合計|&counter;| |