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ガガイモ の変更点

ガガイモ(蘿摩)とは、山野草の一種である。
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画像出典:(左)東京都薬用植物園にて撮影/(右)赤塚植物園にて撮影。割れた蒴果と、冠毛に包まれた種子の標本
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科名:キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)イケマ属(ガガイモ属とする意見もある)
学名:Cynanchum rostellatum (Turcz.) Liede & Khanum(=Metaplexis japonica (Thunb.) Makino)
原産地:東アジア
生態:蔓性多年草
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 我が国や朝鮮半島、中国に分布する蔓性多年草で、山野に生息する。漢字で『蘿摩』と表記するのは、平安時代の生物名彙『本草和名』に『蘿摩 ガヾイモ』と和名に中国名での表記を当てて収録したことに由来する。
葉は茎に対生し、細長い心臓型で短い葉柄があり、表面はやや光沢を生じる。6月から8月ごろにかけて葉腋から花茎をのばし、淡桃色ないしは白色の花を咲かせる。花は5枚の花弁からなり、花弁には白くやわらかい毛が生え、独特の見た目になる。
秋に、表面にいぼがある細長い勾玉型の蒴果をつけ、熟すと上から真っ直ぐ割れて種子を露出する。この種子には冠毛が付属し、風によって運ばれ、生息範囲を拡大させる。
 和名の由来は諸説あり、蒴果が割れた際に露出した種子の冠毛が光を反射して光り、それが鏡を思わせるから「かがみいも」と呼んでいたものが変化した名称であるとも、果実の形状がヤマノイモを思わせるような形状であることに由来するとも、さらに葉の形がスッポンの甲羅に似ていて、栃木県の方言でスッポンのことを「ゴガミ」と呼び、それが転訛したものだともいわれている。
 本種の若い葉や若い果実は山菜として食用になるという。若い葉はてんぷらや汁の実、おひたしなどにして食用にされ、若い果実はオクラのようにてんぷらにする。ただし、根茎は毒があるので食用にはしない。また、種子は「&ruby(ラマシ){蘿摩子};」という名称で強精、止血のために薬として用い、また葉は解毒、腫れ物用の薬として用いる。かつては、種子の冠毛を綿の代用品や、赤いインクをしみこませて朱肉の代わりに用いた。東京ではかつて、ガガイモの種子の冠毛を綿代わりとして多く利用していたことから「クサパンヤ((草パンヤ。パンヤはカポックの種子の冠毛から取れる白いふわふわした綿のようなもので、布団の綿やぬいぐるみに用いる))」という方言が残っている。
 日本神話には、「『スクナビコナ』という小さな男性の神様((余談だが、この神様が童話『一寸法師』のモチーフになったともいわれる))が、オオクニヌシの国づくり事業に協力するため、『&ruby(アマノカガミノフネ){天之蘿摩船};』というこれまた小さな船に乗って、遠路はるばるオオクニヌシのもとにやってきた」という話があるが、この『天之蘿摩船』はガガイモの果実から種子を取り除いたものを船として使ったものをいう。
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