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カラムシ の変更点
カラムシとは、有用植物の一種である。
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画像出典:神代植物公園植物多様性センタ―にて撮影
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科名:イラクサ科カラムシ属
学名:Boehmeria nivea var. concolor f. nipononivea(=Boehmieria nipononivea Koidz. )
原産地:日本
生態:多年草
別名:&ruby(ちょま){苧麻};
英名:Ramie
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我が国の本州～九州の人里に多く野生品がみられるほか、現在も少数ながら畑で栽培される。野生品は「ノマオ」(野真苧)の名称で呼ばれることがあり、これらは畑で栽培されていたものが逸出したとされる。
草丈は1mから2mほどになる。葉は長さ8㎝程の幅広い卵型で、縁には鋸歯があり、茎に互生する。夏から秋にかけて、花穂をつけるが薄い緑色で目立たない。
古くから茎より「&ruby(アオソ){青苧};」と呼ばれる繊維をとり、灰汁に着けて何度も水にさらし、夏用の上質な布を織り、また上質の紙を漉く。和名のカラムシは、殻(茎)を蒸したのちに皮をはいでから加工していたことによるもので、「殻蒸し」の意味である。
現在流通する「麻紐」や「麻布」はかつては[[アサ]]が材料であったが、アサの栽培ならびに所持が免許制となった現在は本種が材料である。
*近似種 [#ue9ce069]
**ナンバンカラムシ(B. nivea var. nivea) [#ra9ed677]
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&attachref(./250626140119041.JPG);
画像出典:新宿御苑にて筆者撮影
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我が国においてはカラムシが普通だが、変異が多いことで知られる。和名を「カラムシ」とするものを独立種とする説もあり、その場合の学名はBoehmieria nipononivea Koidz.となる。
しかし、日本本土産のものは真の自生ではなく、栽培逸出の可能性も示唆されており、現在では熱帯アジアを原産とする「ナンバンカラムシ」の変種とする扱いが普通である。さらに、葉の裏面が緑色のものがあり、これをアオカラムシ Forma concolor (Makino)と呼ぶ。
この原名亜種である「ナンバンカラムシ」は葉や葉柄に粗い毛があり、また茎はより木質化して高く伸びる。よって、「草本」というよりむしろ「亜低木」とする意見もある。熱帯アジア原産で沖縄には普通に見られるが、この種が古い時代に日本に持ち込まれた可能性が指摘されている。石垣方言や竹富方言では「ブー」と呼ばれており、八重山諸島の重要産業である「八重山上布」の材料として古くから栽培されてきた。この「八重山上布」は琉球王国時代には人頭税に代わり、貢納されてきたという歴史がある。
日本本土産のものやこの「ナンバンカラムシ」のさらなる変種として、「ラミー」(B. nivea var. candicans)という種も知られている。この種は前者2種より草丈がさらに大きくなることで知られる。
*コメント [#q98801a1]
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