レモンは、果樹の一種である。
画像出典:(左上)レモンの花。東京都千代田区四ッ谷にて筆者撮影。(右上)色付き始めた果実。自宅近くにて筆者撮影。(左下)完熟した果実。夢の島熱帯植物館にて撮影。(右下)斑入りの園芸品種。埼玉県所沢市にて筆者撮影。
ヒマラヤ原産の常緑低木である。現在は世界中で広く栽培される果樹で、わが国には江戸前期に渡来し、貝原益軒著『大和本草』には「リマン」の名称で登場する柑橘が本種であるといわれる*1。明治期にはあまねく栽培されるようになり、二葉亭四迷の「浮雲」や梶井基次郎の「檸檬」などの文学作品にしばしば登場するまで人口に膾炙している。 樹高は3mほどで、枝には棘がある。葉は厚みや鈍い光沢があって、楕円形で縁に粗い鋸歯がある。白ないしピンクで強い香りのする5花弁の花を咲かせる。果実はラグビーボール型で、先端には突起がある。熟すにつれて緑色から黄色に変色する。 果汁を調味料やジュースにするほか、果皮をマーマレードにしたり、果実の薄切りを紅茶の風味づけにするほか、果実を丸ごと塩漬けにして食用にする。
画像出典:自宅近くの園芸店にて撮影 学名:Citrus meyerii オレンジとレモンの交配種で、アメリカの農務省職員のフランク・ニコラス・マイヤーが導入した。わが国には戦後になって高碕達之助により持ち込まれ、昭和三十年代から果樹として栽培されるようになった。一般的なレモンより丸みがあり、濃い黄色である。皮ごと食べることもできる。八丈島や小笠原諸島では「菊池レモン」の名称で生産される。
画像出典:https://www.botanic.jp/plants-ka/kiklem.htm 学名:Citrus x meyeri 小笠原諸島で栽培されるレモンの品種で、戦前に北マリアナ諸島のテニアン島から導入された品種である。果実は糖度が高く、さわやかな香りが特徴である。
画像出典:新宿御苑にて筆者撮影 学名:Citrus limon cv. Ponderosa レモンの栽培品種で、直径15㎝程の巨大な果実をつけることで知られる。一年中、特に春に5枚の花弁からなる白い花を咲かせる。果実は釣り鐘型で、果汁を料理に用いるほか、丸のままの果実を観賞用にする。
飲んだら"修正" B.D.(膨大な)ウィキ!