ネーブルオレンジ のバックアップ(No.9)

ネーブルオレンジとは、果樹の一種である。
DSC_0396.JPG
画像出典:筆者撮影。自宅近くの園芸店にて。

科名ミカン科ミカン属
学名Citrus sinensis(L.)Osbeck var.brasilensis Tanaka
原産地南米
生態小高木



ブラジルで作出されたオレンジの品種で、わが国には明治後期に導入されている。現在流通するものの多くはアメリカやブラジルから輸入したものであることが多いが、福原オレンジなど、わが国の気候に合うよう改良されたものもいくつかある。
樹高はおよそ4m。枝は密生する。葉は先のとがる楕円形で、葉の下部に翼状のものがある。花は白色で、五枚の花弁を持ち、芳香が非常に強い。橙色の果実は真球形で半径7㎝程度。名称のとおり果実の先端にネーブル(へそ)がある。果肉は柔軟で果汁が多いため、生食ないしはジュースにされる。花粉が出にくい性質で、種子ができない。12月に収穫して、翌春まで保存することができる。

近似種 Edit

バレンシアオレンジ Edit

Orange_on_the_tree.jpg
画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Orange_on_the_tree.jpg 著作者:Kylelovesyou(Public domain)


19世紀中ごろにイギリスの苗期商人が、ポルトガルで入手した苗木を米国カリフォルニア州・フロリダ州に導入したのが始まりである。
「スペイン人が故郷のバレンシアで栽培しているオレンジによく似ている」ということからこの名称がある。しかし、該当する品種が現地では栽培されていないので、ポルトガル原産のものではないかという指摘もあったが、現在のところは原産地はアメリカ合衆国カリフォルニア州のサンタアナであると判明している。
世界の柑橘類の中で栽培面積が最も多い品種で、生産量も最も多い。わが国は温度不足により栽培が難しく、和歌山県南部の地域で少量栽培されるにすぎない。

ブラッドオレンジ Edit

Blood_Orange.jpg
画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Blood_Orange.jpg 著作者:Rabensteiner(Public domain)


果肉が濃い紅色になる珍しい品種で、表皮も赤味が強い。ブラッドは英語で「血」の実で、果肉や果汁が鮮血のように赤いことからこの名称で呼ばれる。これは、アントシアニンを大量に含んでいるからである。
古くはヨーロッパの主要な栽培品種であったが、現在はバレンシアオレンジに生産量を抜かれている。
現在は果汁をジュースにしたものが販売されているほか、少数ながら生の国産品も出回っている。

コメント Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

閲覧者数 Edit

現在12
今日1
昨日0
合計788




ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS