出羽守とは、それぞれ以下の意味がある。 ①出羽国(現在の秋田県と山形県に相当する)の四等官(長官(かみ)、次官(すけ)、 判官(じょう)、 主典(さかん))の国司*1のうち、最高位の者を指す。代表的な人物に、戦国武将・伊達政宗の母方の叔父である最上義光(もがみよしあき)(1546~1614)がいる。 ②何かにつけて「欧米では」などと海外を引き合いに出し、日本を貶めるような言動をしたり、浅い知識をひけらかしたりする人を皮肉っていう言葉。 ここでは、②について解説する。
出羽守が嫌われる理由は、とかく何かにつけて物事の批判をするだけでなく、浅い知識で自身がさも博識で、かつ多くの経験を積んだかのような物言いをすることである。また、自身が所属する「日本」というコミュニティーをさんざん貶める割には、一向にその日本を離れようとしないため、一種のダブルスタンダードを引き起こしているのである。 というか、そもそも「欧米では」というただ一言で統一された結論を導き出すことは困難である。それぞれの国が歩んできた歴史が全く異なるうえ、同じヨーロッパ州の国でも文化や価値観などに相違が見られるからだ。
・尾張守 何かにつけて「●●はもう終わりだ」と絶望ばかりする人のこと。 ・紀伊守 すぐにヒステリックになる人のこと。「キィーッ!」とヒステリックに叫ぶ様子から。 ・薩摩守 無賃乗車すること。薩摩守の平忠度(ただのり)(1144~84)と「タダ乗り」をかけたシャレ。鉄道網が日本中に敷設された明治ごろからの言い回しである。 ・佐渡守 本来は鎌倉時代の官位の一つのはずが、いつしか人を傷つけることをこの上ない楽しみとすることという意味に。いわゆるサド。 ・肥後守 小型ナイフの一種。鉛筆削りがあまり生産されていない時代は、このナイフで鉛筆を削った。おじいちゃん・おばあちゃん世代にはよく使っていたという人がいるかもしれない。 ・備後守 自身の予想が当たったとき、少々大袈裟に騒ぐ人のこと。 ・豊前守 憮然とした態度をとり続ける人のこと。 ・伯耆守 すぐに思考放棄する人のこと。