クネンボとは、果樹の一種である。 画像出典:https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_4032.htm 「四季の山野草」より抜粋 科名:ミカン科ミカン属 学名:Citrus reticulata 'Kunenbo' 原産地:東南アジア 生態:常緑低木 マンダリンオレンジの一種で、東南アジアが原産である。わが国には室町期に琉球を介して日本に入ってきた*1。樹高は3mほどで、葉は硬い革質で艶があり、濃い緑色で、小翼葉がある。枝に棘はない。 春に白い星型の花を咲かせ、秋から冬にやや扁平な球形の果実をつける。表面はややざらざらしており、果皮はネーブルオレンジよりも分厚く、果肉と離れにくい。果肉は生食でき、芳香と甘みはあるが酸味が強めである。また、果実一個につき十粒ほどの種子がある。このため、次第にウンシュウミカンにとって代わられるようになった。 現在は鹿児島県や沖縄県で多く栽培され、日本各地に古い木が残るばかりとなっている。ウンシュウミカンの親としても知られる。