アカンサスとは、観葉植物の一種である。ハアザミ(葉薊)という和名もあるが、我が国の園芸界ではアカンサスの名の方で知られる。 画像出典:牧野記念庭園にて筆者撮影
全長およそ1mで幅が20cmの、光沢と羽状になる深い鋸歯を持つ巨大なアザミのような葉を観賞用にする。その葉は古代ギリシャの建築物のデザインのモチーフにされてきた。現在も、この植物の葉をデザインのモチーフとして校章などに利用することがある。我が国には明治末期に渡来している。 夏になると赤紫色ないしは緑色の包葉と共に花を咲かせる。花弁は筒状で、3つから5つに分かれ、赤紫色や白である。 栽培はそれほどむずかしくはなく、耐寒性もあり、冬でも青々とした葉が茂っている。繁殖方法は実生か株分けで、時期としては遅霜の心配がなくなった頃、もっと分かりやすく言うとソメイヨシノの花が咲き出す頃に行うとよい。10cmほどに切った根を土に伏せこむと簡単に根付く。初めて育てる場合は、手間がかからないので株分けした方が簡単である。