カリン のバックアップ(No.7)

カリンは、果樹の一種である。
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画像出典:(上)小石川植物園にて撮影。(下)福岡市植物園にて筆者撮影
科名:バラ科カリン属
学名:Chaenomeles sinensis(Thouin) Koehne
原産地:中国
生態:落葉高木


庭などに栽植される中国原産の落葉高木である。樹高は5m~10m。樹皮は緑がかった褐色で、うろこ状にはがれて跡が残る。若い枝や若葉にはやわらかい毛が生えるが、長ずるにしたがって抜けていく。春に薄桃色の花を咲かせる。果実は梨果で、表面に毛はなく、枕型で寸胴である。長さは10㎝~15㎝、芳香があるが生では硬くて渋いため、輪切りにして砂糖漬けやのど飴、薬用とする。材は高級家具などに用いる。未熟果にはアミグダリンが含まれるため、必ず熟したものを用いる。和名は花藺(かりん)(フタバガキ科)に材質がよく似ているため。わが国には江戸時代初期(1634年)に渡来している。
しばしばマルメロと混同されるが、マルメロは球形である。とはいえ、カリンも球形に近くなることがあるため、マルメロとは果実表面のモモのような産毛の有無で区別する。
宮沢賢治の児童文学「風の又三郎」の冒頭部分「青いくるみもふきとばせ すつぱいくゎりんもふきとばせ」(原文ママ)に登場することでも知られる。また、マルメロは「西洋かりん」と呼ばれるが、これを正式な和名としているメドラ―という植物があるため、まれに混同される。

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