カシュウイモ のバックアップ(No.7)

カシュウイモとは、イモ類の一種である。
カシュウイモin東京都薬用植物園 (1).jpeg
画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影
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画像出典:筆者による描き下ろし


科名:ヤマノイモ科ヤマノイモ属
学名:Dioscorea bulbifera f. domestica
原産地:中国
生態:多年草(地上部は冬に枯れる)
別名:ケイモ(毛芋)


中国原産の一年草で、わが国には江戸時代には渡来しており、現在は畑に栽培される。黒色で表面にひげ根があり、やや歪んだ球形の根茎からつるがのびて他のものに巻き付く。葉は丸みを帯びた心臓形で互生し、葉脈がはっきりしている。雌雄異株で、葉腋から出る穂状花序に細長い筒部をもつ黄緑色の雌花が咲く。 日本には雄株はないので種子はできず、根茎で繁殖させる。
葉腋に、直径2㎝ほどのムカゴをつける。江戸時代に出版された「本草図譜」や「成形図説」には解説とともに図が見られ、その頃から作物として栽培されていたことがわかる。植物学者の牧野富太郎は、著書「牧野日本植物図鑑」(1940年)で「ムカゴと根茎を煮て食用にするが、美味くない」と述べており、あくまでもその芋の味を楽しむというよりは、救荒作物としての性格が強かったものであると思われる。
和名の「カシュウ」とは、蔓が何首烏(かしゅう)(ツルドクダミ、タデ科のつる性植物)に似ているからこの名称がつけられている。
近縁種のウチュウイモは直径15cmほどの、カボチャほどの大きさがあるムカゴを食用にする。このウチュウイモは、草姿がカシュウイモとほぼ同一であるため、カシュウイモの改良種であるとされる。ムカゴには癖がなく、ジャガイモに似た味だという。

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