ユウガオとは、ウリ科のつる性一年草植物である。
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我が国への正式な渡来時期は不明だが、平安時代にはすでに日本にあったものとされている。 元々ヒョウタンとは原種を同じくする植物であるが、ヒョウタンの苦みが少なくなったものがユウガオであるとされる。 草姿はカボチャに似るが、植物体全体に白い産毛があり、夏になると直径8cmの白い花を咲かせる。ヒョウタンやユウガオの花は他のウリ科植物とは異なり、夕方から花を咲かせ始める。
果実の長いナガユウガオと果実の丸いマルユウガオがあり、ナガユウガオは日本各地で利用され、トウガンのように煮て食べることが多い。マルユウガオはフクベとも呼ばれ、干瓢の材料にする。 果実が熟して固くなると、ヒョウタンのように中身を抜いて楽器や炭入れに加工される。 ただし、過去にユウガオによるククルビタシン中毒事故が報告されており、味見をして強い苦味を感じた場合、その苦味を我慢して食べることがないよう気をつけたい。