ブロッコリーとは、野菜の一種である。 画像出典:筆者撮影
ヨーロッパの地中海が原産の一年草で、キャベツに近い品種。ヤセイカンランという植物が改良されてできたものである。古代ギリシャやローマの時代から栽培されており、わが国には「木立花椰菜」の名称で明治時代に渡来したが、なぜか突然変異種のカリフラワーが普及して、本種はあまり普及せず、大幅に普及したのは戦後10年以降のことである。 草丈は50㎝~80㎝になり、春になると黄色い十字型の小さな花を咲かせる。緑色のもこもこした見た目の花蕾を野菜として食用にする。ゆでてサラダにすることが多いが、シチューなどの煮込み料理、中華風味の味付けを施した炒め物にも向く。βカロチン、ビタミンC、鉄分、カルシウムなどが豊富で、家庭菜園でも人気の野菜である。 つぼみが小さく、茎がアスパラガスのように細長く伸びた茎ブロッコリーという品種も人気である。 冬の畑や農産物直売所で、つぼみがやや紫を帯びているブロッコリーを見かけることがある。これは霜に当てられて傷んでいるのではなく、寒さにあたったことでポリフェノール含有量が増えたもので、ブロッコリーの味が良く、栄養価が高いことを示す。白菜の葉の下部に黒い細かな点がみられるのもポリフェノールによるものである。