ハスは、水生植物の一種である。 画像出典:https://botanic.jp/plants-ha/hasu.htm 画像出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/5bfde8bf-0b54-7848-97d6-1ee30cf9a645#?c=0&m=0&s=0&cv=18&xywh=-810%2C-1%2C6863%2C4094 「有用植物図説」より抜粋 画像出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/5bfde8bf-0b54-7848-97d6-1ee30cf9a645#?c=0&m=0&s=0&cv=32&xywh=-810%2C-1%2C6863%2C4094
熱帯から温帯南部に分布する水生植物である。わが国では有史以前から栽培され、神社や仏閣で演技担ぎの植物として栽培されてきた。 湿田や浅い沼の中に生息し、地下茎(いわゆる「蓮根」)を引いて繁殖する。この地下茎は、土中において水道管のような役割を担っている。春に芽を出し、当初は柄の短い「浮葉」を生じるが、気温が上がるにつれて長い柄を持つ葉を生じる。 花は直径10㎝~25㎝で、花梗の上に立つ。花弁の数は多く、白色や桃色である。種子はいわゆるナッツで、両端がとがり、先端は少しくぼむ。 花は切り花などの観賞用にされるほか、地下茎は蓮根の名称で煮物やきんぴら、五目ずしや福神漬けに調理されたうえで食用にされ、種子もナッツとして軽く炒るほか、コメと一緒に炊きこむなどして食用になる。奈良時代の貴族の食事には、しばしば生米とハスの実を蒸した蒸しご飯が供されていたという。種子は寿命がかなり長いことで知られ、大正時代に植物学者・大賀一郎が縄文時代のハスの種子を発芽させ、試行錯誤を繰り返しつつも株を清聴させ、開花させることに成功したという。