ナシ(ニホンナシ)は、わが国で栽培される果樹の一種である。
画像出典:https://botanic.jp/plants-na/nasi.htm 「ボタニックガーデン」の「なし」のページから。 科名:バラ科ナシ属 学名: Pyrus pyrifolia var. culta 原産地:日本、中国 生態:常緑高木 英名:Japanese pear 本州や中部地方以西から朝鮮半島南部、中国長江沿岸にかけて野生するニホンヤマナシ(Pyrus pyrifolia)が栽培されて形質が固定化された果樹である。樹高は15mに達し、葉は卵型で、細かな鋸歯がある。4月に葉が成長すると同時に、5枚の花弁からなる白い花を咲かせる。7月から11月にかけて、球形のリンゴに似た果実をつける。果皮色は黄緑色(青梨、同名の野生の植物種?とは異なる。二十世紀や八雲など)と黄褐色(赤梨、長十郎や幸水、豊水など)の2タイプがある。果肉はシャリっとした食感があり、果汁多く、甘みが強い。生食されることが多いが、ジャムにすることもある。 果肉がしゃりっとした食感である理由は、石細胞と呼ばれる細胞が多いためである。チュウゴクナシも石細胞が多いので、ニホンナシと似た風味である。いっぽう、セイヨウナシはこの石細胞がないため、とろりとした食感になる。 「梨」が「無し」と通じて縁起が悪いので、「ありのみ(有りの実)」と呼ぶこともある。