コリアンダーとは、ハーブの一種である。 画像出典:大学の植栽を撮影 科名:セリ科コエンドロ属 学名:Coriandrum sativum 原産地:地中海沿岸からから西アジア 生態:一年草 地中海沿岸からから西アジアが原産の一年草で、わが国には平安時代に渡来し、当時の本草書「本草和名」にも登場している。江戸時代の農業書「農業全書」にも薬草として記載されている。コエンドロという和名でも知られ、これはポルトガル語由来である。 独特の臭気があるため、「カメムシソウ」の和名もある。 草丈は30㎝~50㎝になり、葉は羽状複葉で、茎の上部では切れ込みが深くなる。初夏に複散形花序を出してピンク色の花を咲かせる。 葉は東南アジア・南アジアの料理や中国料理の食材として欠かせないもので、タイでは「パクチー(ผักชี)」、中国語では「香菜(シャンツァイ)」の名称で呼ばれる。根は葉より香りが強く、タイ料理に香りづけとして用いられる。種子も香辛料として利用され、インドではカレー用のスパイスに欠かせない。なお、タイ野菜として有名なパクチー・ファラン(ผักชีฝรั่ง)は和名をオオバコリアンダーといい、植物学上はセリ科ヒゴタイサイコ(エリンジューム)属に属する熱帯アメリカ原産の別の植物である。香りが非常によく似ている。下の画像は、オオバコリアンダーの写真である。 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cayngotau.jpg?uselang=ja