キカラスウリ のバックアップ(No.6)

キカラスウリ(黄烏瓜)は、野草の一種である。

DSC_6112.JPGDSC_2953.JPG

画像出典:(左)キカラスウリの花と葉。/(右)東京都千代田区四ツ谷にて撮影。冬枯れの果実で、やや干からびかかっていた。


科名:ウリ科カラスウリ属
学名:Trichosanthes kirilowii var. japonica
原産地:東アジア
生態:多年草


 わが国の各地(北海道から奄美大島)に分布する多年草である。藪や荒れ地などに生え、茎は蔓状になり、巻きひげで他物に絡みつく。
葉は広心形で浅く3つから7つに掌状に裂け、全体的な草姿はカラスウリに似るが、カラスウリは葉の表面に短毛があり、本種は短毛がなく光沢があるので容易に区別することができる。
 雌雄異株で、7月から9月ごろに雄株は葉腋から総状花序を出して白色の花を咲かせ、また雌株は単独に白色の花を咲かせる。花弁は5裂し、レース状に切れ込むが、カラスウリと異なり、切れ込みはやや浅くなっている。9月末から12月にかけてマクワウリを思わせるような楕円形の液果をつける。この果実は直径4㎝ほどにまで成長し、熟すと表面にしわが寄ったようになる。カラスウリとは違い、熟した果実には特有のえぐみがないので食用にすることができ、まだ未熟な緑色のうちは漬物にして食し、黄色く熟してからは生食する。柿やスイカを思わせるような甘みがある。ただ、熟しすぎたものはやや発酵して舌がややピリピリすることがある。根のでん粉からは天瓜粉と呼ばれる粉が取れ、この粉は汗疹や日焼けに用いる。いわゆるベビーパウダーである。
岡山県の民話「夫婦岩(みょうといわ)」には「山瓜」という食べ物が登場するが、おそらくは本種の果実を指すと思われる。

コメント Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

閲覧者数 Edit

現在4
今日1
昨日0
合計529

ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS