総髪 のバックアップ(No.5)
総髪とは、日本の伝統的髪型である。 概要
伸ばした頭髪をオールバックにして撫で付け、後頭部に髷を作る。また、髷を作らずに後ろに撫で付けるタイプもあり、由井正雪*1や天一坊*2が後者の髪型で描かれることが多い。 歴史
室町時代までは公卿や武士はほとんどがこの髪型で、総髪の上に兜や烏帽子を被ることが習慣であった。ただ、戦闘が長期に及ぶと、兜を被っている部分が蒸れてきたり、ひどい場合は汗でかぶれ、化膿することもあった。一応、毛抜きで多少髪の毛を抜くこともあったが焼け石に水で、むしろ毛を抜いたことでそこから雑菌が入り、悪化することも多かった。最悪の場合は毛嚢炎になる可能性があり、毛嚢炎は今では市販薬で治りやすい病気だが、当時は死に至る病であった。例えば徳川家臣・榊原康政はこの病気がもとで亡くなっている。 コメント
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