モウソウチクとは、タケの一種である。 画像出典:赤塚植物園にて筆者撮影 画像出典:https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_923.htm 科名:イネ科マダケ属 学名:Phyllostachys edulis 原産地:中国 生態:タケ類 中国が原産で、わが国には1736年に薩摩藩にもたらされたという記録が残る。現在は北海道南端から琉球列島に栽植される。 横に這う地下茎から直立し、稈の長さは12m、直径は20㎝程と太く長く成長する。 春に地中から出てくる若芽、いわゆるタケノコを食用とする。我々が「タケノコ」と聞いてすぐに思い浮かぶのは本種である。 表皮には毛が密生し、皮はすぐ落ちる。節は一輪で、枝はそれぞれの節に2本ずつある。 夏から秋にかけてまれに花を咲かせるが、花を咲かせると一斉に枯死する。
画像出典:https://botanic.jp/plants-ka/kikkot.htm モウソウチクの突然変異的変種で、節が亀甲状に稈が連鎖した特異な形状をもち、観賞用に植えられる。この亀甲状のふくらみの大きいものは、とくに「仏面竹」と呼ばれ、珍重される。水戸黄門の持っている杖は、このタケから作られたものであるという。
画像出典:https://botanic.jp/plants-ka/kimoso.htm モウソウチクの変種で、黄色の稈に縦に緑色の筋が走る。見た目が美しいので、観賞用として庭園に植えられる。宮崎県北川町の祝子(ほうり)川竹林や、福岡県久留米市の高良(こうら)竹林が国の天然記念物に指定されている。