ブドウ のバックアップ(No.5)

ブドウ(ヨーロッパブドウ)は果樹の一種である。

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画像出典:筆者撮影。左は自宅近くの商店にて、右は自宅にて撮影。
科名:ブドウ科ブドウ属
学名:Vitis vinifera
原産地:カスピ海沿岸
生態:落葉ツル性木本


中央アジアのカスピ海沿岸が原産で、わが国では近縁種のヤマブドウが食用にされ、鎌倉時代には栽培が始まっている。現在主流の棚を用いた栽培方法は、戦国時代から江戸時代初期の甲斐国の医者・永田徳本(1513?~1630)が確立したとされる。
葉は両側に掌状に切れ込みのある15cmから20㎝ほどの大きさで、穂状の花をつける。果実は房状に実り、果実の色は黄緑色ないしは黒紫色、赤紫色、また紺色がある。果肉は薄緑色。果皮表面に噴き出た粉のようなものは「ブルーム」と呼ばれ、これはしばしば農薬と誤認されやすいが、果糖とよばれる糖分が染み出たもので、これが多いほど、果実が熟していることを示している。
果実は生食用ブドウと加工用ブドウに大別され、生食あるいはジュース、ジャム、レーズン、ワイン、ブランデーにする。房の上の部分ほど甘みが強くなり、房の下に行くに従い甘味も弱くなる。また、種子からは油を搾り、グレープシードオイルは食用油の中でも高級である。
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画像出典:筆者の蔵書「原色図説植物大辞典」より抜粋。当時栽培されていたブドウの品種を図示したもの。現在の人気主力品種もある。

品種 Edit

  • 巨峰
    アメリカ系品種。わが国で育成した大粒の代表的品種。多汁で甘みが強い。
  • デラウェア
    アメリカ系。米国で発見された赤紫色の品種で、わが国で最も生産量が多い品種である。
  • ピオーネ
    アメリカ系。巨峰より果肉が締まっており、甘みが強い。タネ無しブドウ専用品種ともいえる。
  • マスカット・オブ・アレキサンドリア
    ヨーロッパ系。最高級の黄緑色のブドウで、わが国では雨が多いことでもっぱらガラス室で栽培する。
  • 甲州
    ヨーロッパ系。ブドウの中でもかなり古い品種で、鎌倉時代に雨宮勘解由という人物が発見したという伝承がある。生食・白ワイン用品種。白ワイン専用種として知られる「シャルドネ」は果皮が黄緑色。
  • マスカット・ベイリーA
    我が国で育成された生食・赤ワイン用品種。

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