バショウ のバックアップ(No.5)

バショウは、園芸植物の一種である。
HORIZON_0001_BURST20230829115734126_COVER (1).JPG
画像出典:筆者撮影(小石川植物園)


科名:バショウ科バショウ属
学名:Musa basjoo
原産地:中国?
生態:多年草


中国原産の多年草で、バナナの近縁種である。しかし、原産地に関しては異説もあり、中国では沖縄県が原産地であるとしている。英語圏ではJapanese bananaの名称で知られる。かの元禄期の俳人・松尾芭蕉の「芭蕉」は、弟子が自邸に本種の苗を植えたことによるペンネームである(それ以前は「桃青(とうせい)」と名乗っていた)。
観賞用として中間地や暖地で栽培する多年草である。根茎が塊のようになり、次世代の根茎が束生する。根茎から直立する茎のような部分は「偽茎」と呼ばれるもので、重なりあう長い葉鞘が一つの茎のようになり、丈が5m、直径20㎝ほどの木の幹のように見える。このため、本種をはじめとするバナナの類は樹木であると誤解されやすい。しかし、一切木質化しないので、草の類であるとわかる。
若い葉は巻いて出て直立するが、開くと四方に広がり、長いものは2mほどになる。晩夏から秋にかけて、葉がずたずたに切られたようになって次第に枯れていく様子は「()れ芭蕉」と呼ばれ、画題や俳句の季語となっている。
夏にバナナとよく似た紫色の花を咲かせ、花序が偽茎から出て下垂し、基部に雄花、先端に雌花がつく。果実はバナナと異なりそれほど湾曲せず、小刀のような形状で成人男性の親指ほどの大きさである。繊維質であるため、甘みこそあるものの、食用には適さないという。
沖縄では、本種の葉鞘から採取した繊維を「芭蕉布」と呼ばれる布の原料に用いる。薬用植物としても知られ、根茎には清熱・止渇・利尿作用があり、葉には解熱・利尿作用があり、葉の汁は止血作用があるという。

コメント Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

閲覧者数 Edit

現在8
今日2
昨日2
合計452

ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS