トウモロコシは、世界各地で栽培される穀物の一種である。 画像出典:自宅近くの畑にて筆者撮影
南米のアンデス山脈が原産で、15cごろにヨーロッパに伝わり、我が国には桃山時代に渡来している。種実を食用とし、未成熟なものを野菜、成熟したものを穀類として、粉にひいてパンのようにして食す他、塩や水を混ぜて練り上げ、ポレンタと呼ばれる粥のような食品に加工して食べることもある。 また、収穫の終わった茎や葉を燃料とする他、家畜の飼料にもする。
未熟な種実を野菜として食する品種郡。いわゆるスイートコーン。 サラダやポタージュスープ、焼きトウモロコシがおすすめである。肉料理の付け合わせのバターコーンやラーメンの彩りにも。
完熟した種実を加熱すると破裂する品種。いわゆるポップコーン。
完熟した種実を製粉してパンにする品種。未熟な種実をゆでて食べることもある。我が国にも明治以降に導入されており、北海道や甲信越地方で在来種が栽培されている。
種実に甘味があまりなく、モチモチとした独特の食感がある。種実の色は黄色以外に白色や黒紫色がある。モチトウモロコシとも呼ばれ、江戸時代から栽培されている。「本草図譜」に色とりどりのトウモロコシの図がみられるが、現在栽培されているワキシー種と同様のものかは不明。
もっぱら飼料用として栽培される。いわゆるデントコーン。収穫が終わったあとの茎や葉は緑肥として畑にすきこむ。