ソメイヨシノとは、花木の一種である。 画像出典:赤塚植物園にて筆者撮影 科名:バラ科サクラ属 学名:Cerasus×yedoensis 原産地:日本 生態:落葉高木 庭や街路、土手に広く栽植される落葉高木で、オオシマザクラとエドヒガン?の雑種である。 春に葉を出すより先に薄い桜色の花を咲かせ、花柄や蕚、花柱には毛がある。 江戸時代末期(幕末)に江戸・染井村(現在の東京都駒込地区)の植木屋が改良した桜を広めたのが始まりで、当時は桜の名所の吉野になぞらえて単に「吉野」と呼んでいたが、この場合吉野の山桜(桜の野生品)と混同されやすいので、明治初期に「染井吉野」の名称で呼ばれることとなった。 これまで野生種か、園芸種かは議論があったが、3倍体で種子ができないことなどから、園芸種であることが定説になっている。この種子ができないクローンのような性質のために、病気に罹った場合は周辺の株が一気に弱ってしまう。樹の寿命は60年~80ほどと短いことが欠点だが、それはやゝ管理を怠った場合の話で、丁寧に管理すれば樹齢が100年を超すものもあるという。