セイヨウスモモ のバックアップ(No.5)

セイヨウスモモとは、果樹の一種である。
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画像出典:自宅にて筆者撮影。「シュガープルーン」の系統である。


科名:バラ科スモモ属
学名:Prunus domestica
原産地:ヨーロッパ
生態:落葉香木


スピノサスモモ(Prunus spinosa)とミロバランスモモ(ベニバスモモ、Prunus cerasifera)との雑種系統と考えられる落葉高木で、わが国には明治初期に伝来しており*1、わが国でも「シュガープルーン」の系統が生産される。
樹高は5m~8mほどに達し、早春に白い花を咲かせ、楕円形または球形の果実をつける。果実は甘みと酸味を持ち合わせ、表面に粉を吹く。果実中心部には大きな1つの種子があり、この部分は「核」(Stone)と呼ばれ、モモやスモモの類の特徴である。
果実の色は赤紫色や青紫色、黄色など様々な色合いがあり、熟しても果皮色が黄緑色のままの品種(後述)もある。

近似種 Edit

スピノサスモモ(Prunus spinosa) Edit

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画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Illustration_Prunus_spinosa1.jpg ドイツの植物学者・Otto Wilhelm Thomé(1840~1925)の手掛けた植物図譜「Flora von Deutschland」から引用。


ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに自生する樹木で、夏から初秋に球形の濃い青紫色の果実をつける。果実は酸味が強くて生食には適さず、リキュールの材料となるほか、木材は杖の材料にする。

ミラベルスモモ(P. domestica ssp. syriaca) Edit

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画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Koogan_2002-08-14-160212.jpg 著作者:Stanislas PERRIN(Public domain)


 フランスのロレーヌ地方で栽培される品種。果実は球形で小さく、黄色いサクランボを思わせるような見た目である。熟すとねっとり甘く、生食はもちろん、加熱しても風味が際立つためジャムやタルトにも向く。

ダムソンスモモ(P. domestica ssp. insititia) Edit

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画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Eirin_Duon_-_Damsons_-_geograph.org.uk_-_519133.jpg 著作者:Alan Fryer(CC BY-SA 2.0)


果実は新球形叉は楕円形で小さい。果皮がやや黒みがかった青色である。ヨーロッパ南東部~西アジアで多く栽培される品種である。

グリーンゲージ(P. domestica ssp. italica) Edit

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画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Greengages.jpg 著作者:No machine-readable author provided. Ranveig assumed (based on copyright claims,Public domain).


中東のイランが起源といわれる。欧米圏で古くから栽培が盛んな品種である。果実は熟しても黄緑色のままで、わが国のウメの果実のような見た目をしている。見た目に反して甘みは強い。

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*1 『本草図譜』においてシュガープルーンの系統と思われる西洋のスモモの図がウェインマンの『薬用植物図譜』から転写されているのが確認できるが、これは渡来の証左とはなりにくい

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