ショクヨウカンナは、有用植物の一種である。
画像出典:いずれも東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:カンナ科カンナ属 学名:Canna edulis 原産地:西インド諸島 生態:多年草 西インド諸島ならびに南アフリカ原産の常緑多年草である。江戸後期(1830年)に渡来したようだが、現在のわが国では商業的な栽培はないという。 草丈は3mもしくは3.5mに達する。 葉は長楕円形で先端は尖り、葉脈は赤色を帯びる。 我が国では初夏に花を咲かせる事が多いが、温室では四季を問わずに開花する。花は同属のダンドクによく似ている。棒状の根茎は食用になり、かつ澱粉の採取用にも栽培される。根茎はジャガイモに似た風味があり、かつてイギリスでジャガイモの疫病が流行し、収穫量が激減したことに伴う飢饉が発生した際には、救荒作物として栽培された記録が残っている。