ショウガは、香辛料ならびに薬用植物の一種である。
画像出典:葉の画像は筆者撮影(東京薬科大学薬用植物園)、根茎の画像はhttps://botanic.jp/plants-sa/shouga.htm
熱帯アジアが原産の多年草で、わが国にはいつ伝来したかは定かではないが、奈良時代にはすでに栽培が始まっていたという。根茎は多肉で芳香や辛みがあって、地中に横たわり、淡い黄色である。 葉は下部が鞘のように巻き、一見すると茎のようになり、高さが30㎝~50㎝となる。 花は関東以南で咲くことが多く、夏から秋に根茎から高さ20㎝内外の茎を出し、赤色と黄色の花を咲かせる。特有の辛みのある根茎は刻んで麺類や冷奴の薬味、ジンジャークッキーの材料とするほか、根茎のすり下ろしたものは生姜焼きやしぐれ煮など、肉料理や魚料理の風味づけに用いる。適当な大きさに切って乾燥させて香辛料とする。料理の材料としてのみならず、食欲増進薬や健胃薬とする。咳には陳皮(干したミカンの皮)と煎じて砂糖と共に飲む。