クズウコンは、有用植物の一種である。 画像出典: (上)東京都薬用植物園にて筆者撮影 (下)https://lannathai.nomaki.jp/yasai01/yasa01.htm 「北タイの野菜」より抜粋 科名:クズウコン科マランタ属 学名:Maranta arundinacea 原産地:中央アメリカ 生態:多年草 林地や湿地に自生する常緑多年草で、わが国には明治時代末期に渡来している。 現在は地下茎からでんぷんをとるために、各地の熱帯地域で栽培される。 和名の「クズウコン」は「屑鬱金」ではなく「葛鬱金」という意味で、クズのようにでんぷんを採取することができ、かつ見た目がウコンに似ていることによる。 「アロールート」の名称でも呼ばれるが、この名称はヤマノイモ科(旧タシロイモ科)のタシロイモ(ポリネシアン・アロールート)やカンナ科のショクヨウカンナ(クイーンズランド・アロールート)、ソテツ科のフロリダソテツ(フロリダ・アロールート)にも用いられることがある。また、この名称を和訳した「矢根(やのね)」という和名も知られており、本種からとった澱粉は「矢根粉(やのねこ)」の名称で知られる。