春の七草 のバックアップ(No.4)

「春の七草」とは、早春に食される7種の植物の総称である。
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画像出典:新宿にて筆者撮影

概要 Edit

毎年1月7日の「七草の節句」に食する7種の植物のことで、その年の無病息災を祈り、刻んで粥にして食する。
「春の七草」を構成する植物種は以下のとおりである。

七草の品種現行の植物名と科名
(せり)セリ(せり科)
(なずな)ナズナ(あぶらな科)
御形(ごぎょう)ハハコグサ(きく科)
繁縷(はこべら)ハコベ*1(なでしこ科)
仏の座コオニタビラコ(きく科)*2
(すずな)カブ(あぶらな科)*3
蘿蔔(すずしろ)ダイコン(あぶらな科)*4

採取にあたって Edit

上記の7種の植物のうち、芹や菘、蘿蔔は基本的に野菜としてスーパーで販売されている。菘や蘿蔔の場合、スーパーで購入する場合は葉が切り取られていることが多いので、葉つきのものを購入する場合は農産物直売所や地場野菜コーナーを探してみるのがよいだろう。
これらの「七草」は通常、日当たりのよい斜面などに生えているため、生息している場所を把握しておくのがよい。
「仏の座」と称される植物は、実際はきく科のコオニタビラコを指すのだが、しそ科のホトケノザを誤って収穫してしまうことがある。しそ科の「ホトケノザ」の方は特に毒成分を含んでおらず*5、食用にできないことはないが、そんなにおいしいものではない。
また、芹は同じせり科の猛毒植物で、芹とほぼ同じ場所に生息するドクゼリと混同しやすく、しばしば中毒事故が発生しているので、七草を採取する際には、植物図鑑などでよく特徴を把握し、素人判断で採取してはならない。
現在はスーパーマーケットに行けば、ハウスで栽培されたものがパックに分けられて販売されている。余程こだわらない限りは、スーパーでパック詰めされたものを買う方が賢明である。

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*1 市販のものは「コハコベ」が使われるが、「コハコベ」は幕末から明治に渡来した帰化植物であり、実際は在来種のミドリハコベとされる
*2 しそ科のホトケノザとは別種
*3 ノビル(ひがんばな科)説あり
*4 ヨメナ(きく科)説あり
*5 かつては毒成分を含むとされていた

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