ヨモギとは、野草の一種である。 画像出典:自宅近くにて筆者撮影 科名:キク科ヨモギ属 学名:Artemisia princeps 原産地:北半球全域 生態:多年草 我が国の本州から九州にかけて分布するほか、現在は北半球全域に分布をみている。路傍や植え込み、草原などに自生し、現在はどこでも見かけることができる。 草丈は60cmから20㎝程になり、茎はしばしば枝分かれして白い産毛が生えている。根は地下に横に伸びるようにして張り巡らされている。そうして、地下の根から自身の周囲の植物にのみ有効な毒成分を出し、自身の近くに生えた植物を枯らす「アレロパシー」という作用で群落を作る。葉は互生し、羽状に深い切れ込みが入り、その切れ込みは2対から4対である。葉の縁はさらに切れ込むか鋸葉があり、上部の葉は鋸葉が少なくなる。さらに、葉の裏には白い細かな毛が生えている。夏から秋にかけて褐色の目立たない花を咲かせ、風によって花粉を媒介し、晩秋に蒴果をつける。 早春から春にかけて若い芽を摘み、餅につきこんで草餅にするほか、沖縄ではフーチバーと呼んで野菜として利用し、ジューシー(炊き込みご飯)にする。また、食用以外の利用法としては、葉の裏にある綿毛を乾燥させてからお灸に使う艾(もぐさ)にする。