ヒマワリは、観賞用ならびに油脂用として栽培される植物である。 画像出典:筆者が東京都薬用植物園にて撮影。「キッズスマイル」という矮性の品種。
メキシコなどが原産で、16世紀にはヨーロッパに伝わり、我が国でも江戸時代から栽培されている。草丈は普通3mほどになるが、矮性の品種もある。 花は単体で大きな花のように見えるが、実際は頭状花序と呼ばれる花の付け方で、多数の花が集まって1つの花の形を形成している。これはキク科植物の多くにみられる。和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことからであるが、これはあくまでも成長期の反応であって、ある程度成長するとこの動きは止まる。 花を観賞用にする他、果実(しばしば「ヒマワリの種」と呼ばれるが、植物学上では「痩果」と呼ばれる果実の一種で、殻を割った際に現れる部分が真の種子である)から油をとったり、果実を小動物のエサにする。果実を暗いところで発芽させ「もやし」として食用にすることもできる。