ハナキリンとは、観賞用の植物の一種である。 画像出典:いずれも板橋区立熱帯植物環境館にて撮影 科名:トウダイグサ科トウダイグサ属 学名:Euphorbia milii var. splendens 原産地:マダガスカル 生態:常緑低木 マダガスカル島が原産の常緑低木で、わが国には大正時代に渡来し、昭和初期に大ヒットして以来、現在は観賞用として植物園の温室や庭園に植えられている。 茎は多肉質でトゲが密集し、当初は直立するが、成長するにつれて半蔓性となり、ほかのものに絡みついて成長する。長さ3cmほどの葉は楕円形で、茎の先端につき、これが成長するとトゲ状になる。園芸品種の中には、品種改良によるものか、あるいは突然変異によるものかトゲが消滅したものがある。 茎の先端に直径1㎝~2㎝程の花を観賞し、花色は赤色やピンク色、白色などがあり多彩。ここで「花」と解説した部分は正確には「苞」と呼ばれる部分であり、本来の花は苞に包まれており、黄色で小さく、目立たない。この色づいた花弁にも見える「苞」を観賞用とする。 茎を折ると出てくる樹液は有毒で、皮膚炎などの症状を引き起こすことがあり、また幹には鋭いとげがあるので、手入れの際には必ずゴム手袋をするべきである。