ナツメ のバックアップ(No.4)

ナツメとは、庭木並びに果樹の一種である。
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画像出典:筆者撮影(東京都薬用植物園)

科名クロウメモドキ科ナツメ属
学名Zizyphus jujuba Mll.var.inermis
原産地南欧・アジア
生態落葉小高木



南欧やアジアが原産の落葉小高木である。芽立ちがほかの樹木に比較して遅く、初夏に芽を出し始めるため「夏芽」と呼ばれる。
樹高は10mで、時に棘があり、小枝は1つの節につき2本ないしは3本束上に伸びる。
葉は互生し、羽状の複葉となり、長さは2㎝~4㎝である。
初夏に花を咲かせ、ガク片と花弁は5枚、おしべが5本ある。秋に果実を実らせ、果実は核果で、長さは2㎝~4㎝で、はじめ薄緑色だが、熟すと赤茶色となる。
干してドライフルーツとして食用にするほか、薬として強壮や炎症緩和、利尿などに利用される。

近似種 Edit

サネブトナツメ(Zizyphus jujuba var. spinosa) Edit

DSC_5295.JPG
画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影


 現在栽培され、食用にされるナツメの原種にあたる樹木である。樹木全体の姿はナツメと大差ないが、樹高がナツメより4m低く(おおよそ5mから6mである)、また枝に多数の棘がある点で区別する。険しい道のりを「茨の道」と表現し、わが国ではこの「茨」という字はバラ科の植物の総称とされがちであるが、中国ではサネブトナツメを指し、「茨の道」という表現はサネブトナツメの樹木が多く生え、その棘が衣服に引っ掛かり邪魔になる苦労になぞらえていうのである。
 和名は、「核太棗(さねぶとなつめ)」で、果実の中でも種子の占める割合が大きいことから。果肉が薄くて種子が大きいため可食部が少ないことや、酸味と渋みが強くなることから果物としての利用は少なく、強壮や炎症緩和、利尿などの効果を持つ薬木として利用される。
小石川植物園には、1727年(このころの小石川植物園は「小石川薬園」という名前で、薬用植物栽培の専門の施設であった)に栽植された樹齢およそ300年ものサネブトナツメの古木が保存されている。1917年の台風で横倒しになってしまったものの、現在も生き続け、初夏には花を咲かせている。

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