スイカ のバックアップ(No.4)

スイカは、果実を食用とする植物の一種。
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画像出典:有用植物図説

科名ウリ科スイカ属
学名Citrullus lanatus
原産地熱帯アフリカ
生態一年草

熱帯アフリカを原産地とする植物。ウリ科の植物の中でも葉の切れ込みが大きく、茎は蔓状で細かい毛に覆われ、巻きひげを出して他のものに絡みつく習性がある。
夏になると直径2cmほどの黄色い花を咲かせ、開花から1ヶ月強の完熟した果実を生食する。果皮の色は様々で、鮮やかな緑地に黒緑色の縦縞の入るもの、果皮全体が黒緑色になるもの、鮮やかな黄色地にオレンジ色の縦縞が入るもの、鮮やかな緑地に縦縞が薄く入るものがある。果肉の色も赤色や黄色がおおく、珍しいものでは若干黄色みのある白色やオレンジ色のものがある。


我が国には室町時代に渡来したとされ*1、果皮が無地の黒緑色のものが多く栽培されていた。江戸時代頃にはスイカの消費が盛んになるが、現在のようにスイカの甘みを楽しむわけではなく、喉の乾きを癒やすためのものであった。
甘みが薄いため砂糖をかけて食しており、あまり人気がなかったという。
明治時代になってから、欧米諸国の優良な品種が導入され、現在の甘みの強いスイカの原型がほぼ出来上がっていた。現在市場で見かける、鮮やかな緑色時に黒緑色の縦縞が入るものは大正時代〜戦前にかけて栽培が一気に広まったものである。


果実は生食する他、果実をどろどろに煮詰めたスイカ糖は利尿薬として利用される。種子も炒って食べることができ、中国では種子専用の品種が作られているという。


種なしスイカという品種がある。これは、食べながら種子を吐き出すという煩わしさを解消するためのもので、種子ありスイカの花粉にイヌサフランから抽出したコルチヒンという成分を付着させ、種子を作る能力をなくしてしまうのである。
こうして受粉させたものは種なしスイカになるのだが、果実ができる時期が遅れるため果実の形状が歪んだり、味が薄まるなどのデメリットが目立ったため、一時的に人気が弱まった。現在では試行錯誤の末、種無しでも食味が良かったり、果肉の形状が歪まない品種が作出され、市場にも出回り始めている。

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*1 時期としては南北朝の動乱期や南蛮貿易が始まった頃など、様々な説がある

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