画像出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/5bfde8bf-0b54-7848-97d6-1ee30cf9a645#?c=0&m=0&s=0&cv=24&xywh=1893%2C2100%2C2758%2C1645 「有用植物図説」より抜粋 【分類】ナス目ナス科トウガラシ属 【学名】Capsicum annuum var. angulosum (学名の由来)Capsicum→箱/annuum→一年生の/angulosum→稜のある 甘味種なので、トウガラシよりピーマンに近い。未熟な緑色の果実が食用になる。油や味噌と相性がよいので、天ぷら・炒め物・焼き鳥などの具にする。稀に強烈に辛いものが混じることがよく知られており、ロシアンルーレットに喩えられる。単為結果したものが辛くなり、このようなものは1割ほど混じっている。実は、このような理由で辛いものは、触って見分けることができる。しかし、①栽培中に水分が不足した、②栽培中に肥料が多すぎた、③栽培中夜の気温が高かった、④近くに植えたトウガラシと交雑してしまった、などの条件があったときは、1割といわず全てが辛くなってしまうこともある。全弾当たりのロシアンルーレットになってしまうということである。 名称は、果実の先端がクシャッとした形状で、それが獅子の顔に似ていることが由来である。現在でこそトウガラシに近い形状であるが、明治時代の植物図譜「有用植物図説」に記載されているシシトウの図はシワが多く、ピーマンに似た形状であった。