精子は、香辛料の一種。山地の雑木林などに自生する他、人家に植えられる。 画像出典:ウィキメディア・コモンズ
落葉広葉樹の低木で、樹高は普通1から3m。樹皮は灰褐色で皮目が多く、棘や、その棘が落ちた名残のいぼ状の突起がある。まれに棘がないものがあり、こちらは「アサクラザンショウ」と呼ばれる(後述)。葉は互生し、奇数羽状複葉で、長さは10~15cm程度。葉には油点があり、もんで潰すと爽やかな香りが出る。 4月から5月にかけて花を咲かせるが、黄緑色で小さいため目立ちにくい。秋に果実をつけ、果実は初め緑色であるが、秋に赤く熟して割れ、黒い光沢のある種子を露出する。 若芽、若葉、花、果実、果皮を食用にする。 若い芽は木の芽の名称で料理の飾り付けに用いられる。 「青ザンショウ」とよばれる夏の若い実はちりめんじゃこと共に佃煮にしてご飯のおかずにする。 熟した果実の果皮はすりつぶしてうなぎの蒲焼の薬味や七味唐辛子、山椒餅の材料にする。 また、材木としての利用もあり、すりこぎが作られる。