キウイフルーツは、果樹の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:サルナシ科マタタビ属 学名:Actinidia chinensis 原産地:中国 生態:落葉ツル性大木 別名:シナサルナシ、オニマタタビ 中国大陸原産のつる性の落葉の大木である。雌雄異株で、幹や枝は褐色で、葉は長さ10㎝~15㎝の楕円形である。葉腋に直径3㎝の白い花をつけ、チャノキとよく似た見た目をしており、芳香がある。 花は雌雄の別があり、雄花に多数のおしべがある。果実は長さ5㎝~8㎝の楕円形で、表面には黄色味の茶色の短い毛がある。夏に果実をつけ、秋から冬にかけて熟する。酸味が強いので、2~3週間の追熟期間が必要である。 我が国には昭和三十年代に紹介され、四十年代になって一気に栽培が広まり、今では家庭果樹として人気の樹種となっている。 果肉色はふつう黄緑色だが、ゴールドキウイという品種もある。そちらは果肉が黄色で、果実の表面はあまり毛がなく、先端がレモンのようにとがるのが特徴。果汁には肉を柔らかくする効果があり、この効果はパイナップルも持っている。 日本語の文献では漢字表記として「猕猴桃」と表記されるが、これは現在はサルナシの漢名として用いられることが多く、「中華猕猴桃」の方がよく用いられている。